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こんなチートでもありですかい?そうですかい。
第35話。使徒の殺意。
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て、やりたかったことを告げる。

「・・・・君を救いに来たんだ」



SIDE OUT









「アルさんや。もう落ち着いたかい?」
「ちゅーしてくれなきゃダメー」
「さっきから何度もしとるやんか。」

超元気やな姫さん。

さて、アルももう大丈夫そうだし、そろそろロア狩りに行きますか。

「てことで服着させて」
「えー。ブーブー」
「一日中しとったろうが」

しかし、姫さんからただの色ボケ美人になってしまったんだけど、どうしたらいいんだろうか?





辺りが真っ暗になった時刻にようやく外に出れた晋吾はとりあえずシエルに会いにいこうと思った。

一応、待っててやったというより出れなかっただけだが、ロアの件がどこまで進んだか聞きたいしな。

ロアはまだ生きているらしい。家を出たときにロアの結界が起動したのを感じた。

さてシエルはどこにいるだろうか?居場所を例の感覚で確認すると移動中らしい。どれ、追ってみるか。

かなり高速で移動している様子。なんだろう?急ぎのようでもあるのか?おっ止まった。

ん〜シッキーん家のほうだな。・・・・まさかシッキーなんかあったのか?

とりあえず、行ってみるか。





「大丈夫か?シッキー?」
「・・・・なんとかね。全然力が入らないけど。」

シッキーの家を訪ねたら、琥珀さん(彼女のことは覚えていた)が応答に出てくれた。

最初は俺を家に上げることを渋っていたが、シッキー妹の秋葉さまの鶴の一声で入れてくれた。

・・正直、秋葉ちゃんが俺を見る眼的に、信頼して入れてくれたんじゃなくて、強引に入られることを嫌がったから入れてくれたって感じです。

事実、入れてくれなかったら勝手に侵入しようとしてたから何も言えないが。

聞いた話では腕を切断されて胸を突かれたらしい。よく生きてたなシッキー。

・・・・おお、思い出した。なんか妹様の能力で助かったんだっけか?

「・・俺ではアイツを救えなかった」
「シッキー?」
「アイツは・・バケモノになる前に殺してくれと言っていた。・・どうして・・・・どうしてアイツなんだ。家族に・・本当の家族みたいになれたらって・・・・」

志貴は涙を流す。さーっと血が引くような感覚になる。怒りのあまり血の気が引く。

「・・・・」

晋吾は無言で立ち上がる。既にケースから相棒は取り出している。

「行かれるのですね」
「・・シエル。俺の友人をありがとう。礼を言わせてくれ」
「勿体無きお言葉です。・・それに、私個人として遠野君を死なせたくなかっただけですから」
「ふっ
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