暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第69話 笑う棺桶
[4/4]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
そう、それはBOSSであるPoHも例外じゃなかった。反射作用。体の反応に任せて振り返った。

 そこには、倒れ付すシュミットに解毒結晶を掲げて、使用する者がいた。。
 その男は、あたりはまだ闇に近しい薄暗さだと言うのに、はっきりとその輪郭が解る。突出しながら現れたキリトとはまるで 対照的なその姿。
 闇夜を照らすかのような、その姿だったが、それこそがPoH達には死神に見えていた。白い……死神に見えたのだ。

 自身のギルドの名前は≪笑う棺桶≫。
 どちらかと言えば、死神の名に相応しいのは自分達だ。何よりも、その名を関するプレイヤーもいる。……だと言うのに、それでも、死神を彷彿させるその姿をしていたのだ。
 


「てめぇは……白銀……ッ!!」

 そう、それは笑う棺桶のメンバーにとっては忌々しい存在だった。
 あの攻略組との初めての戦いの時……笑う棺桶の攻撃部隊のメンバー壊滅の一手をしたのは正に目の前のこの男の所業だったのだ。

 その男。そう、《白銀の剣士》リュウキだったからだ。

「……あれだけは、オレのミスだ。……あの時、迷わず真っ先にお前を始末しておくべきだったな。PoH……」

 リュウキは、シュミットに解毒を施した後。徐に立ち上がった。


 対照的な色の異名を持つ2人。そして 殺人ギルド 笑う棺桶の3人。彼らの因縁、その始まりはあの大規模戦闘からだった。


[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ