暁 〜小説投稿サイト〜
オズの五人の子供達
第四幕その八
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「君達と同じ様に」
「はい、皆元気ですよ」
「明るくしています」
「ですからそれじゃあ」
「今からですね」
「うん、会いに行ってね」
 そしてだというのです。
「この子達も紹介するよ」
「じゃあ是非宮殿に」
「姫のところに」
「行って来るね」
 木樵は都の人達に明るく手を振って応えます、四人の都の人達とのやり取りは完全にお友達のものです。
 そのやり取りの後で、です。かかしが五人に言いました。
「じゃあ宮殿に行こう」
「わかりました」
「あの宮殿にですね」
「そうだよ、オズマのお家にね」
 その立派な宮殿がです、オズマのお家だというのです。
「行こうね」
「あそこにオズマ姫がいるんですね」
 カルロスは緑色に眩く宮殿を見てナターシャみたいに夢を見る様な顔で言いました。その目は半ば呆然となっています。
「オズの国の女王様が」
「これまでお話した通りね」
「この道を通って」
 その道もです、緑のアスファルトでエメラルドが一杯込められています。
 そしてその道を見て言うのでした。
「この道も綺麗ですよね」
「こちらの世界のアスファルトは黒いですけれど」
 恵梨香もその道を見て言います。
「緑のアスファルトって綺麗ですね」
「緑があるっていいわよね」
 またこう言ったナターシャでした、この娘もその道を見ています。
「とても綺麗でね」
「そうだよね、じゃあこの道を歩いて」
 カルロスは足を何度も踏み締めてナターシャに応えました。
「宮殿まで行こうね」
「皆でね」
 こうお話してでした、そしてなのでした。
 皆で都を進んで行きます、そのうえで。
 皆は大路を歩いていきます、その途中もです。
 都の人達が声をかけてきます、恵梨香達もそれに応えて手を振ります。それはまるで凱旋パレードみたいでした。 
 そのパレードの後で、です。宮殿の入口に来ますと。
 そこにいた衛兵さん城壁の門にいた衛兵さんとは別の人からです、かかし達は衛兵さんに敬礼の後でこう言われたのです。
「お久し振りです」
「オズマに会いに来たけれど」
「姫様でしたら中におられます」
 この宮殿の中にだというのです。
「では中に」
「うん、入らせてもらうよ」
「それでその子供達は」
「この子達はね」
 かかしはこれまで皆にした説明をこの衛兵さんにもしました、そしてです。
 皆で衛兵さんが開けた扉を通ってでした、そのうえで。
 宮殿の中に入りました。宮殿の中も緑の大理石で出来ていてやっぱりエメラルドで飾られています。その宮殿の中を見回してです。
 神宝はジャックにこう囁きました。
「あの、この宮殿は」
「綺麗だよね」
「はい、とても」
 壁に飾られている絵も観ます、その絵もでした。
「まるで美術館にい
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ