旧友とお菓子
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代の同姓ってこの世界中々いないからねー。シリカちゃんは歳幾つ?」
いても、知り合う可能性かなり低いし、と続けて。
「14ですけど。レナさんは?」
「私は15だよ〜。そだ、フレンド登録しよっか!」
等と女子二人で盛り上がってしまって、どうにも戻りそうに無い。というか、話に混ざれない・・・。
しばらく混ざれそうにないし、これから話すことは長くなりそうなので、何かつまめるものでも作るか。
「菓子でも作ってるからなー、奥借りるぞー」
「あー、ご自由にー。それでシリカちゃん。それの着心地とか、見た目とかどう!?なんか不満があったらすぐ言ってね!いつでも直すから!もちろん代金は先輩持ちで・・」
不穏な会話をしていたので、とっとと撤退することにする。もうこの店にも何度も来ているし、中の構造は全部わかっている。
彼女は、主に見た目重視の装備を作る事をモットーにしているプレイヤーだ。
《装飾》というスキルを使って、既知の装備をカスタマイズして、見た目をカッコ良くしたり、かわいくしたりして売っている。
なので、最前線ではあまり知られていないが、中層ではなかなかの知名度を持っているらしい。俺の装備も彼女に頼んでるところが多いし。
調理台に向かって何を作るか考える。短時間で作れて、そこまで重くない物だと・・・よし、決めた。材料は、《リトルリザードの爪》と《エクトホーンの粉》に・・・今の手持ちでは、あれが足りないか。
雑談している二人の元に戻り、レナに声をかける。
「レナ、手持ちか倉庫に《虹彩放つ羽根》ないか?」
「《虹彩放つ羽根》?あったと思うよ。あれ見た目いいし、装飾しやすいしねー。ちょっと待ってて」
レナが倉庫にある方へと歩いていく。あれが無いと、何で代用するかな・・・
「そんな素材何に使うんですか?」
シリカが聞いてきた。まあ、羽は普通の素材アイテムだしな。
「料理の調味料に少しね。甘すぎない甘さを出すにはあれが一番だしね」
「甘さって・・・素材に味があるんですか?」
「基本的に素材には全部味有るぞ?見た目が見た目なのは、食べたこと無いけど・・・。ちゃんとした食材アイテムじゃないから、それらで作ってもスキル値は上がらないけどな」
自慢じゃないが、素材アイテムはほとんどのものを食べたことがある。ある程度は自分でも記憶しているし、一度食ったことがある味はすべて記録してる。だから、今欲しい甘味に適任なのが何なのか分かる。
「ありましたよー。私たちの分もお願いしますね、先輩」
シリカと話し込んでいると、レナが戻ってきた。彼女から材料を受け取り、レナに手を上げてながらキッチンに戻る。
まずは、爪を刷って・・・それに粉を塗して・・・それで・・・
5分位して、目当ての
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