『第二十九話』〜決戦〜
[5/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
いったぁ〜い!」
「なっ!?」
バリアジャケットはボロボロだが、ダメージをあまり受けていない様子のなのはの姿があった。
「よ、よかった〜〜」
「フェイトのアレを食らって無事なヤツは初めて見たよ……」
「だから言っただろ?」
いつの間にかなのはを拘束していたバインドが解けていた。
「フェイトの切り札を凌いだ。フェイトにはもう魔力もあまり残って無い………決まったな」
この勝負。なのはの勝ちだ。
「バインドって撃ち終わると解けちゃうんだね。今度はこっちの」
[『ディバイン』]
「番だよ!!」
[『バスター』]
レイジングハートから発射される桜色の光。フェイトはそれに、まだ撃っていなかったランサーを集めて一つの魔力弾として投げつけるが、大した抵抗もせず、一瞬で呑み込まれていった。避ける事も出来ないそれを、咄嗟に防御魔法を展開させて防ぐ。
「くうぅぅぅぅぅ!!!（なのはも耐えきったんだ。私だって耐えて見せる!）」
なんとか最後まで耐え切ったフェイト。そんな彼女の四肢を桜色のバインドが拘束し、身体をその場に固定する。
「バ、バインド!?」
何とか抜け出そうともがくフェイトだが、先程の攻撃と防御で体力と魔力を使い果たしたんだろう。抜け出す事が出来ない。
「受けてみて、『ディバインバスター』のバリエーション!」
そんなフェイトに構わず、なのはは巨大な魔方陣を展開させ、着々と自分の攻撃の準備を進める。
「これがわたしの全力全開!」
周囲の魔力をかき集め、収束していくなのは。レイジングハートのデバイスコアが今まで見てきた中で一番強く輝いていた。
「……まさか」
集束砲か? あれほどの集束砲なんてなかなかいないぞ。
あれは、確実に今のフェイトにはきつい。というかショック死しそうなんだが。
それでもお構いなしにまだ増大し続け、攻撃準備を整える。そして、その時が来た。
「『スターライト・ブレイカー』ァアアアアアアアアアアアア!!!!!!」
雄叫びと共に撃ち出されたのはディバインバスターとは比べ物にならない魔力の激流。それが全く無抵抗な状態のフェイトを襲う。
眩しい桜色の魔力光。それが全てを貫き、粉砕し、蹂躙する。桜色の魔力は衰えることを知らず、フェイトを呑み込んでいった。
やがて砲撃が収まり、バインドから解放されたフェイトが、糸の切れた人形の様に落下していく。それを追い、地面に激突する瞬間になのはが抱えあげた。
「明らかにオーバーキルだろあれ……」
[拓斗……くれぐれもなのはを怒らせるなよ]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ﾍﾟｰｼﾞ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿ｻｲﾄ〜
利用規約/ﾌﾟﾗｲﾊﾞｼｰﾎﾟﾘｼｰ
利用ﾏﾆｭｱﾙ/ﾍﾙﾌﾟ/ｶﾞｲﾄﾞﾗｲﾝ
お問い合わせ
2024 肥前のﾎﾟﾁ
しおりを解除