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魔法少女リリカルなのは 〜黒影の死神〜
『第二十九話』〜決戦〜
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バルディッシュを構えた。


「そうはいかないよ。フェイトちゃんが思っている様に、私だって拓斗君が大切だもん。フェイトちゃんは拓斗君を連れて行こうとしてるんでしょ? そんなの許せないよ」


 フェイトにレイジングハートを向けながら不敵に答えるなのは。

 しかし……論点がだんだんずれてないか?


[(いいねぇ拓斗。自分を巡って美少女二人が争うなんて、限られた人間しか体験出来ないぜ?)]

「(ソウル……少し黙れ)」

「きっかけはジュエルシード。だから賭けよう。お互いが持っているジュエルシード全部を」


 全部のジュエルシードを賭けるか。それだけ互いにk「そして拓斗君を!」…おい。
 今俺を賭けるとか言わなかったか? あのバカ。

 人を賭けの対象物にするなよ。


「やっぱりなのはとは戦うしかないんだね。わかった、拓斗と一緒にいるためにその勝負受ける。そして…勝つ!!」


 あれ? フェイトもやる気満々じゃないか? というか、ジュエルシードはどうでもいいのか?

 というか俺の人権は?


[(ヒューヒュー色男(ロメオ)!)]


 ソウル?……何か声に怒気籠って無いか?


[(黙れや人類にいるもてない男の敵め!!)]

「(お前こそ黙れ!!!)」


 そんなことはどうでもいいわ!!


 なのはが空に飛び上がり、フェイトがそれについて行く。そして……


「「行くよ!!」」


 決着をつけるため、二人の少女が再びぶつかり合った。


「ジュエルシードは!?」


 ユーノのツッコミは今日も空に良く響いた……
 というか一応ジュエルシードも言ったぞ? 何故か俺もだが……
 まぁ、うん。あれだ。


「どっちも頑張れ〜……」










「『ディバインシューター』!! シュートッ!!」

「フォトンランサー!! ファイヤーッ!!」


――ズドドドドドドドドドドドド!!


「うわ〜早朝の花火って、こんな感じかな…………」

「拓斗…………現実逃避しないで、ホントに逃避した方がいいよ」


 ユーノ上手い、座布団一枚。


「なのは……勝てるかな?」

「以前は負けたが、それから今まで特訓していたからな。俺も模擬戦したり、接近する相手の対処法を教えたり、色々協力したしな」

「わからないって事?」

「ああ」


 しかし、この勝負、正直どちらが勝ってもあまり関係は無い。なのはが勝てば、恐らくプレシアが介入してくるだろう。そうなれば、その時に場所を探知して向かえばいい。

 逆にフェイトが勝てば、俺が座標をアースラに伝えればいいだけだ。俺
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