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こんなチートでもありですかい?そうですかい。
第34話。変人とシキ。
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ですね。あの躰は魔術回路もマナの貯蔵料もそう多くないのに、なぜあれほどの大魔術を・・・・」
「ふーん。普通に考えれば別電源があるんやろうて。さすがは発電機ってところやな」
「あっ、そうでしたね」

キョロキョロと周囲を探し、屋根から降りていくシエル。それに続く俺と妹さん。

シエルが地面に手をかざすと、紫電が飛び散り魔方陣が地面に浮かぶ。

「それは?」
「『式』です。対広域の侵食結界術式。」
「ほーん。まじかー」

晋吾はコキコキと手首や首を回す。

「・・・・何をしているのですか?」
「おん?準備体操。」
「なにを―――――」
「せーの、せい!!」

ズガンッ!と言う衝撃と共に消滅する結界術式。なにをしたって?そらいつもの結界破壊よ

「これで安心やね!」
「いやいやいやいや。おかしいでしょ。おかしいですって絶対。」

Vサインを見せてくる晋吾に全力で手を振って否定するシエル。

「そう言えば、あの結界どんな術式だったん?」
「・・・・自由な人ですね貴方は。」
「おうさ。フリーダム晋吾と呼んでくんろ。」
「・・・・アレはここから魔力を吸い上げていたんです。」

シエルは純粋に驚いていた。アポストロスはもっと超越した存在だと思っていた。

それが何と人間臭いコト。

「マジか―。アレいくつか繋がってたぽいけど大丈夫なん?」
「・・そこまで分かるんですかっ?」
「おう。手応え的に」

まぁでも、十分に理不尽な存在であることも分かったが。

「恐らくあれと同種のものがこの町にあと十数か所あります。その集束点がロアの根城です。ですので一つ一つシラミつぶしに・・」
「その必要はあらへんわ」
「まさかっ!?」
「おう。だいだい検討ついたわ。悪いけど、早いもん勝ちやで?」
「・・いいでしょう。私としてもまだこの手で討つことを諦めきれません。」
「ええやろ。1日ぐらいは待ってやっても構わんよ」
「フフッ。余裕ですね。後で文句は言わないでくださいよ?」
「男に二言はなか」

なにやら楽しそうに笑うシエルに余裕の表情を見せる晋吾。

「秋葉さん。おそらく、この事件はもうすぐ綺麗さっぱり解決します。何せ、神の御使い様がついてらっしゃいますからね」

そういって晋吾に笑顔を見せるシエル。晋吾は『神の御使い』のセリフに露骨に嫌な顔を見せる。

「そう言うことで、遠野君をよろしく」

後ろ向きで跳躍するシエル。そして残された晋吾と秋葉。

「ところで妹さん。」
「・・・・なんでしょうか?」
「ケータイとか持ってへん?」

おそらくこの少年は、いつか翡翠が言っていた兄の友人
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