第百四話 決着
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その光景を見て、議長は勝利確信して笑みを浮かべ、キラは負けるのかと焦りを、ルナマリアやミネルバクルーはシンが勝つことを祈り、クラウは議長とは逆の意味で笑った――――
『アンタの負けだよ、議長……シンはデスティニーを余す所なく使ったんだからな……』
閉じられていた掌が開く。青い輝きが、白銀の煌めきに変わる。たった今、パルマフィオキーナが発動したのだ。
「いっけェェェ――――!!!」
青い輝きはビームシールドを集束させたものだったのだ。だからこそ、シンは掌を握って殴る様に攻撃(この場合は防御とも言える)を行い、ビームトマホークを防いで、ビームシールドが突破される直前に自らパルマフィオキーナに切り替えた。
『馬鹿な――――こんな攻撃が!?』
ビームトマホークのビームをビームシールドが僅かな間だが拮抗させ、弾いたことによってパルマフィオキーナが実体の部分に触れ破壊する。そのままデスティニーはナイチンゲールの胸部を掴み破壊した。
『私の敗北だというのか……だが、これはナンセンスだ』
頭部の脱出ポッドを起動させて逃れようとする議長。悪あがきに近いが胸部を中心に全身が破壊されたナイチンゲールにいる意味などなく、脱出するのは当然の判断だ。
「逃がすか!!」
デスティニーの右腕がナイチンゲールの脱出ポッドを捕らえる。だが、議長の悪足掻きはこれだけではなかった。
『無駄な抵抗だと思うかもしれんがな、機体はこうやって使うことも出来る!』
オート操縦に設定されたナイチンゲールが自爆プラグラムを作動させ、特攻を仕掛ける。ターゲットは的が大きい上に艦橋が露呈しているアークエンジェルだ。
「な、しまっ……!?」
すぐにデスティニーがライフルを構えようとするが、脱出ポッドを握っているデスティニーは武器を取り出せない。それでもとCIWSを放つが、元々装甲が分厚い上にオート操縦のナイチンゲール相手では直撃だったとしても止めることは出来なかった。
『アークエンジェルをやらせるか!!』
そうした中でナイチンゲールを一番必死に止めようとしたのはキラだった。ライフルやレール砲を放ちながら体当たりで軌道をそらせようとする。
そして、自爆までの時間が予め仕掛けられていたのか、キラの必死の攻撃によってナイチンゲールはアークエンジェルに届いていないにも関わらず爆発した。
『うわぁァァ――――!?』
キラのストライクフリーダムは直前に気付いて下がったが、爆発には巻き込まれてしまう。直前に下がったおかげか、ストライクフリーダムは完全に破壊される事はなく大破に留まっていた。すぐさまストライクフリーダムもアークエンジェルに回収される。
『これも失敗したか……』
最後の手段もキラの活躍によ
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