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凡人? 天才? それとも……。
第五話【策士は策に溺れてくれ】
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って行った。
 やられた。陽奈の情報に加藤の罠かぁ。大地は無事に逃げ切れるだろうかなぁ? まあ、俺が見込んだ親友だからなぁ。
 少しはクラスメイトに興味が出た様だったが、すぐに携帯ゲームを取り出しギャルゲーをし出す。

    ☆

一方、大地の方では。
「ふぅーっ。あの柔道部の体格のいい富山君がいてくれて良かった」
二人のクラスメイトを根性と『あっ! UFO』で抜き。階段を登って二階に行ったら追ってきた、加藤君たちも二階に行くことを予想していたみたいで、二階に別働隊が待ち伏せていた。かろうじて別働隊を避ける。避けるのは成功したが逃げ切れた訳じゃない! その時に目の前から紅組に追われていた白組の富山君が現れた。富山君は俺とその後ろにいる加藤君含む、紅組小隊を見て逃げ切れないと悟って俺の盾となってくれた。富山君の捨て身の守りのお陰様で後ろの紅組小隊が少し足止めされたのを確認してから富山君を追って相当疲れ果てた紅組のクラスメイトを余裕で抜き、そのまま三階の階段へ走り出す。三階の階段を登り、近くにある男子トイレに入り身を潜める。
「これから一人か、快がいれば話し相手にでもなったのに……。考えても仕方ない、後。七分三十秒間頑張るしかねぇよな。それに捕まったら、アイスが凛のものに」
 男子トイレから出るとすぐそこに三階の階段を二階に下る、紅組のクラスメイト数人がいた。
『後、残り七人でこっちには陸上部が三人もいる。アイスはすぐそこだな』
『……それに加藤たちが狙っていた二人の片割れは罠に引っかかった』
『でも、もう一方は悪運の強さが尋常じゃないって』
 他のB組の仲間も同じような手でやられているのか。足音を立てずにこのC組のクラスメイトから離れるか。
 その後、単体で行動している鬼としか出会わないと言う、悪運の尋常じゃない強さ。そして、現在ラスト三分にまで至る。
 後、何人ぐらい残っているかな? と考えながら二階へ上がる階段に差し掛かったところで階段を見るとそこには……加藤君! 
「また、加藤君かよーっ!」
 加藤君は舌打ちをして階段をテンポ良く下る。廊下を走り、単体の鬼を見つけては避け、見つけては避け。そんなことをしているとやる気が欠けていた鬼達までも『待てやぁーっ!』とか『やるね、君』などと言って追いかけてくる。一瞬、これでクラスメイトに認識してもらえる。やったー。などと悦楽に浸っている間もなく、C組のクラスメイトに追われる。
 鬼=スタミナ∞でなく疲れるものだ、疲れて歩き追うのを止めていく鬼の中。奴は諦めずに俺を追う姿をしっかりと確認した。そいつは次々と倒れていく鬼達の想いを受け取り、俺を追う。
だからと言って、俺も捕まる訳にはいかない。俺もB組のみんなの想いを背負ってこの廊下を走っているのだから。まあ、それよりも凛に負け
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