暁 〜小説投稿サイト〜
ストライク・ザ・ブラッド 〜神なる名を持つ吸血鬼〜
戦王の使者篇
07.舞威媛の襲来
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古城がいるベンチを粉砕する。
「──あの女、ムチャクチャだな!?」
彩斗は、屋上から駆け出し、一つ向こうの屋上へと向かう。
ここから古城たちがいる屋上庭園までの距離はそんなにあるわけではないが、紗矢華は明らかに古城を殺そうとしていた。
こんなところで古城が殺されそうにでもなれば、やつの眷獣がなにをしでかすかわからないし、暴走でもされたら一溜まりもない。
「間に合えよっ!」
屋上庭園へと通ずる階段に差し掛かった瞬間、強大な魔力を肌がとらえた。
この魔力の感じは、確実に吸血鬼の眷獣だ。地鳴りのような震動が階段を登る身体がとらえる。
「古城!?」
少女の悲鳴が聞こえてくる。悲鳴の主は考えるまでもなくわかった。教室から古城と一緒に出て行った浅葱だった。
屋上庭園に辿りついた彩斗は、目を疑った。
崩壊しかけている屋上。そこで両耳を押さえて倒れこむ浅葱。膨大な魔力を押さえ込もうとしている古城。
このままでは、学校が壊れると思った時、小柄な影が古城たちの頭上から舞い降りた。
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