幕間 第25.5話「空話〜決意〜」
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というわけで、昼間の広場にわざわざ人払いの結界を張ってまで集まった約20名の魔法関係者達で今年の告白行為の一切を妨害するという新たな仕事が加わっていた。
「どうにも……ならないんですね?」
「……おそらくの」
二人がここまで深刻な顔を突き合わせているのは別に世界樹伝説のせいではない。約20名もの魔法先生や魔法生徒達ならば何か大きなトラブルが起きない限り、大変な労力は必要とされるだろうが難しい仕事ではない。
ならば、なぜ彼等がここまで難しい顔をしているのか。
昼間の魔法関係者の談合を科学技術により覗き見していた生徒がいたのだ。
3−Aの生徒、名は超 鈴音。
これまでに受けた警告を無視して魔法関係に首を突っ込むのは、これで実に3度目である。というわけで、早速つかまえて記憶消去に入ろうとしたところを偶然ネギが居合わせたことから全ての問題は勃発した。
超鈴音が警告は無視したのは実に3度。それも明らかに偶然でもない故意である。これでは危険人物とみなされるのは当然だろう。
ネギとしては自分の生徒を疑われていることへの不満と、生徒を信じていたいという彼の優しくも純粋な心から決定的な言葉を言い放ってしまった。
『勝手に僕の生徒を危険人物と決め付けないで下さい。超さんは僕の生徒です。僕に全て任せてください』
これはつまり、記憶消去を逃れた超が問題を起こしたならばネギがその全責任をとらなければならないということになる。
そして、超鈴音は確実に問題を起こす。
なにせ3度もの警告を無視し続けてきたのだ、誰にでも察しがつくというものだろう。
問題を起こすその規模の程度はわからない。だが、超という少女の天才といわれる頭脳、科学力、財力を合わせて考えたとき、その規模がボヤ騒ぎ程度に終わるとはとても思えない。
十中八九、その規模は大きいことだろう。
つきつめて考えれば、ネギはオコジョにされここに帰ってくることすら出来なくなる可能性だってある。
ネギが責任をとる発言をした時、そこにタケルはいなかった。故にネギの言葉をとめられる人物などそこには当然いない。いや、もしかしたらタケルですらその時のネギの言葉をとめることは出来なかったかもしれない。
それがネギの良い所でもあるのだから。
「……」
「…………」
長く流れる沈黙を破ったのはタケルだった。
「……わかりました」
「?」
「俺はネギの副担任です……あいつの面倒を任されてこの職についた以上、ネギの責任は俺がとります」
「……なんじゃと?」
学園長の眼が驚きに見開いた。
――それはつまり。
「……はい、そういうことです」
ネギの代わりに自
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