生と死〜
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「ルーク!止めて!!」
「・・・みんな。俺に命を下さい。俺も・・・俺も消えるからっ!!」
ティアがルークを止めようと駆け出す。
「来るなっ!」
そのティアを止めたのは・・・ガイだった。ルークは掲げた剣を床に突き刺す。
「・・・ガイ。・・・ありがとう・・・」
「・・・馬鹿野郎がっ・・・」
全てのレプリカの第七音素が集まるが・・・ルークが膝をついてしまう。
「だ、駄目か・・・」
「おかしい・・・集まりかけた第七音素が拡散していきます。このままでは障気は消えない!」
「・・・宝珠か!宝珠の拡散能力が邪魔してやがるんだ。くそ!あの馬鹿が宝珠を持っていることに気付いていなかっただけか!」
アッシュがジェイドの拘束を解いてルークに駆け寄る。
「どこまでも手のかかるレプリカだ!」
・・・アッシュも協力する。・・・だけど、それだけでいいのか?今ここで手札を余らせてどうする。・・・使えるなら・・・全て使ってしまえ!
「・・・あー、くそっ!性分は変えられねえな!!」
「っ!咲さん、何を!」
「少し無茶をしてくる!・・・悪いな、撫子。説教は短めにな」
「ま、待ってくださ・・・!」
撫子を黒羽が止める。
「アイツが無茶するのは何時ものこと・・・だろ?」
「んで失敗は少ないからな。・・・待ってやろうぜ」
二人に言われたら、撫子も頷くしかなかった。俺はローレライの剣を掴む。
「サキ!?どうして・・・!」
「苦戦してるみたいだからな。・・・俺の闇を利用して、障気を一辺に集める!だからお前達は第七音素の制御に集中してくれ!」
「サキ・・・アッシュ・・・」
俺はAモードを発動。思い切り闇を解放し、それに呼応させるかのように障気を集める。・・・範囲を絞れば、ルークとアッシュの負担は少なくなる。・・・いや、代わりに俺の負担が大きいか。
「・・・言っておくが、心中する気はない。少し超振動の力を貸してやるだけだ。消えるなら一人で消えろ」
「・・・ありがとう・・・アッシュ・・・サキ・・・」
ローレライの剣は宝珠とあれば鍵にもなる。・・・鍵使いは、俺の十八番だ。次の瞬間には視界が光に包まれ・・・その次には全てが終わっていた。
「くぅ・・・!?」
「う・・・っ!?」
「っ・・・!?」
「・・・約束だ。生き残ったレプリカ達に生きる場所を与えてくれ。我々の命と引き替えに・・・」
「私が!キムラスカ王女であるこのナタリアが、命をかけて約束しますわ!」
「俺もだ。レプリカ達を見殺しにはしない。姉上と同じあなたの命のために」
「わ・・・私だって・・・あなた達とイオン様は同じだもん・・・」
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