生と死〜
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、三国同盟、プラネットストーム停止、エルドラントへの進行・・・全ての会議が終了した。
「アッシュはまだ来てないのか・・・」
俺達は再びレムの塔に到着する。・・・そこに、倒れているレプリカを介抱するマリィさんの姿があった。
「この人は・・・」
「・・・北の街で人々に追われ、奴隷のように扱われながらこの塔に辿り着いた同士だ。・・・なぜお前が来たのだ?我らと共に死に至る道を進むのはお前か」
「じゃあ、あなた達は命を・・・?」
・・・マリィさんは撫子の言葉に返してくる。
「・・・それしかない。そう悟った。決めたのだ」
「いいのかよ?アンタらは被験者の為に消えても」
知也が言うが、マリィさんは首を振る。
「・・・被験者の為ではない。まだ辿り着いていない多くの仲間達が、住む場所を見つけるためだ。我らは我らの屍で国を作る。お前達も我らの死を求めているのではないか?」
「・・・それは・・・」
「俺がやると言っただろう!何故ここに来た!?」
昇降機でアッシュが上がってきた。
「アッシュ!!だからそれは俺が・・・」
「レプリカ共。俺が心中してやる。来い!」
レプリカ全員がアッシュを中心に集まる。
「アッシュ!馬鹿なことはおやめになって!」
「そうだアッシュ!やめるんだ!」
「偉そうにぐだぐだ言ってないで、てめぇはさっさとどこかに失せろ!お前もレプリカだ。ここにいれば捲き込まれて消えるんだぞ!そうなったら誰がローレライを解放するんだ!」
「ローレライの解放はお前がやれ!この場は・・・俺がやる!」
「そんなに死にたいのか!?」
「・・・違う!俺だってお前と同じだ!死にたくない!だけど俺はレプリカで、能力が劣化してる。ローレライを解放するには、宝珠を預かることもできなかった俺じゃなくて、お前が必要なんだ。それならここで死ぬのは・・・いらない方の・・・レプリカの俺で充分だろ!」
「いい加減にしろ!いらないだと!?俺は・・・いらない奴のために全てを奪われたっていうのか!!馬鹿にするな!!」
アッシュがローレライの剣を掲げた時、ルークが飛びかかる。
「離せっ!」
「駄目だ!お前を死なせる訳にはいかない!」
ルークが剣を掴むと、うっすらと光だす。
「・・・これは?剣が反応している。宝珠がどこかに・・・?」
アッシュが油断した隙に、ルークが蹴り飛ばし、アッシュはジェイドに拘束される。
「離せっ!」
「私はルークの意見に賛成です!・・・残すなら、レプリカより被験者だ」
ルークが剣を掲げる。
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