生と死〜
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」
「・・・そうだな」
撫子と黒羽も、他のみんなもその場からいなくなる。・・・俺はアリエッタを連れて二人きりになる。
「・・・どうしたの?」
「アリエッタ、今から言うことを怒らずに聞いてくれ」
「え・・・」
「・・・アリエッタ、お前はダアトに残るんだ」
「・・・!?ど、どうして・・・」
「・・・これ以上、お前を連れていく訳にはいかない」
「あ、アリエッタが迷惑かけたから・・・?だったら、だったら謝る!だから、アリエッタを置いていかないで、捨てないで!」
・・・俺は目の高さをアリエッタに合わせ、頭を撫でる。
「・・・別に迷惑な訳じゃない。それに、俺がアリエッタを見捨てるわけないだろ?」
「じゃあ、どうして・・・」
「裏切り者」
「・・・っ」
俺の言葉にアリエッタが絶句する。
「・・・ほらな。この先、きっとまた六神将と戦う時がある。その時・・・堪えられないだろ?」
「・・・がまん、する。リグレットが相手でも、ラルゴが相手でも・・・」
「シンクは?」
「・・・シンク?どうして・・・」
ああ、アリエッタは知らないんだ。俺は意を決してアリエッタに話す。
「シンクの正体は・・・イオンレプリカの・・・一人だ」
「・・・!!」
「もし、アイツがイオンの真似でもして、“裏切り者”・・・なんて言われて・・・堪えられるか?」
「あ・・・あ・・・」
何か言いたそうに口を開くが、声にならず、アリエッタは俯いてしまう。そして・・・
「・・・なさい」
「・・・」
アリエッタの足元に雫が溢れる。
「ごめん、なさい・・・」
「・・・うん。仕方ないよ」
「だけど、サキが心配で、アリエッタも・・・」
俺は空間からあるものを二つ取り出す。
「アリエッタ、後ろ向いて」
「うん・・・」
俺はアリエッタの髪を優しく掴み・・・まとめて縛る。
「ほら、完成」
「え・・・?」
「ラルゴの奴、雑に切ったから髪がバサバサでウザいだろ?だから、俺の予備の髪止めで縛った」
「・・・」
「んで、これ」
俺はアリエッタに、眼鏡を手渡した。
「・・・これ、サキがつけてる・・・」
「そ、眼鏡。まあ、俺の代わりに・・・お守りってことで」
「・・・エイも同じようなの身に付けてた」
「ああ・・・アリエッタは、アニスの報告を聞いたか?」
「・・・よく、わからなかった」
「だろうなぁ・・・んじゃ、ちゃんと説明するよ」
俺は全てを話す。色んな世界のことを・・・
「・・・」
アリエッタは難しい顔をしていた。
「・・・やっぱり、信じられ
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