第2話 研究所
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アグリアは剣と杖が合体した武器を構えながら言う。
「つまんないんだ、この子。だから、あんた達から殺したげる」
アグリアは精霊術を唱え始めた。
「逃げて!」
ジュードはそう、俺たちに言うが、
シュドォン!
アグリアよりも遥かに早く精霊術をミラが使い、精霊術はアグリアの顔に直撃し、吹き飛ばす。
俺とミラはガラスケースの中に入っている人を見る。
「その顔、ぐちゃぐちゃにしてやる!」
「それは困る」
ミラは剣を抜く。
「(レオンが綺麗だなと言ってくれたのだ。何故か判らないが嬉しかったのでな。だからかわからないが、顔に傷をつけたくない)」
俺も剣を抜く。
ジュードもそれを見て、拳を構える。
しかし、戦闘はすぐに終わることになった。
ミラはウンディーネを召喚し、大量の水をアグリアに飛ばし、その合間に俺が剣でアグリアの武器を吹き飛ばし、防ぐ手立てがなくなったアグリアは水をモロに喰らった。
【ウオォォォォ!!!】
「こ、これってイフリート?」
「そう、火を司る大精霊だ」
「よ、四大精霊を召喚するなって」
ドシュン!
攻撃を喰らい、アグリアは気絶した。
「す、すごい……」
ジュードはミラと俺を見る。俺達は剣を鞘に納める。
「帰れといったろう。まさか、ここが君の家というわけか?」
ミラは研究室を見ながら言う。
「ううん。違う……。……ごめんなさい」
ジュードが謝る中、ミラは歩き出す。
「あ、あの……」
「これが黒匣(ジン)の影響……?」
ガラスケースの中の人達を見てそう、呟くミラ。
「おそらくな」
俺もケースに近づき、そういう。
「黒匣(ジン)……?」
ジュードは聞こえた言葉を不思議に思いながら繰り返す。
「微精霊たちが消えたのと関係している?」
そう、四大と話すミラの言葉をてっきり自分に聞いているものだと思ったジュードが言う。
「え、わからない……精霊が消えて……?」
それを見いたミラが後ろを振り向き、言う。
「君は早く去るといい。次は助かるという保証はないのだから」
ミラがおういうと、ジュードは空になっているケースに中を見る。
それをよそにミラはアグリアの近くに落ちていたキーを手に取る。
「黒匣(ジン)は……どこか別の場所か」
「ああ、おそらくそのカードキーはさっきの入れなかった場所で使えるだろうな。おそらくそこだな」
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