『第二十八話』〜束の間の平穏〜
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っているんだいこの女は?
「あ、の少年に…月詠拓斗に……伝え…て………私は……どう…なって……も……いい。あの…子……フェ…イトだけでも……助けてあ…げて」
「な、何を「アァアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」な、なんだいアレは!?」
アタシは目を疑った。あの女の背中から黒い、黒色の影の化け物が姿を現した。
「行きなさい! アルフ!」
なんだか知らないが、せっかくのチャンスを逃すほどアタシは馬鹿じゃない。アタシは転移魔法を発動させた。
な、なんだったんだい、最後のは。アイツなら、拓斗なら何かわかるかもしれない!
転移の光に包まれている中、そう思いつつアタシは意識が途切れた。
???side
「はあっ…はあっ……」
【クソッ……セッカクアノツカイマガシヌハズダッタノニ。カンジンナトコロデイシキヲトリモドシタノカ】
「ゴフッ……」
さらに血を吐き出すプレシア。元々事故の所為で体を病に蝕まれていたのに、無茶な研究が祟った所為で、もはや通常の処置では助かることは万に一つもないだろう。
【……トイッテモ、アノジコヲヒキオコシタノハワタシダガナ】
あの時のプレシアの娘を失った絶望と悲しみの表情は今思い出してもゾクゾクする。
【クカカッ、ムスメノカタキニアヤツラレテイルトシッタラコノオンナハドウイウカオヲスルダロウカ。マッタク、オヤコトモドモタノシマセテクレルナ】
以前この地に訪れた黒髪の少年。
アイツは自分の力を一時抑え込んだ。
自分にとって奴の存在は危険すぎる。
【プレシア……クチルニハマダハヤイゾ、キサマニハマダウゴイテモラワナキャイケナイノダカラナ】
「………」
あの少年を亡き者とする為に……な。
フェイトside
「フェイト、起きなさい……フェイト」
「はい、母さん」
どれぐらい時間がたったんだろう。母さんが呼ぶ声が聞こえ、起きる。そこには私が母さんのために集めたジュエルシードと母さんがいた。
「あなたが手に入れてきたジュエルシード9つ。でも、これじゃまだ足りないの。最低でもあと5つ、出来ればそれ以上欲しいの。急いで手に入れてきて母さんのために」
「はい」
そう言って私は起きて、すぐにでも母さんのためにジュエルシードを集めようとした。でも、母さんから予想外の言葉が来た。
「それより、あなたのそばにいた少年のことを聞かせて。フェイト」
「拓斗のことを?」
なんでいきなり拓斗の名前が出てくるんだろう?
「あな
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