『第二十八話』〜束の間の平穏〜
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を向ける。
「エイミィ、その研究内容に使われた材料も抹消されたのか?」
「え? うん、そうみたい」
「それはおかしいだろ? 普通なら失敗は成功の母というように、失敗データは二度と事故をおこなさないためにも保存しておくのが基本。ましてや、違法な材料ならなおさらの筈だ」
「確かに、その通りだな」
「それに実験内容だけならまだ分かるさ。だけど、なぜ家族構成まで消す必要性がある。おかしいだろ明らかに」
「確かにそうね」
これは徹底的に調べてみる必要性があるな。
「クロノ。お前、確か執務官だったよな」
「あぁ」
「悪いがプレシア・テスタロッサのその違法実験の内容や実験材料について調べてくれるか? あと、リンディも彼に権限を使わせて調べれるところまで調べて欲しいんだが……」
「そうね。確かに謎が多すぎるわ」
「それに、事の発端はもしかして……可能性はある」
アイツが関わってなら……。それにアイツならやりかねん。いや、知っていればかなりの確率でやる筈だ。
「あれが、フェイトちゃんのお母さん」
なのはがプレシアの画像を見ながら、そうつぶやいた。
「どうしたなのは?」
「え、うん……なんであんな事したのかなって……」
あんな事ってさっきの紫電のことか。
「フェイトを守るためじゃないのか? ……憶測だけど」
「でも……あの雷、フェイトちゃんも狙っていたような気がするの」
「っ!? ……気付いてたのか」
「うん、それが少し気になって」
「……プレシアがフェイトを狙ったのは間違いないだろう。でも、それがプレシアの意思か、はたまた他者の介入かは分からないな」
「え? 月詠君。どういうこと?」
「確証がない事だからな、今は保留ということで頼む」
「分かりました。エイミィ、引き続き調査をお願い。どんな些細な事でも構わないわ」
「了解です艦長」
出来れば、そうであってほしくないな。でも、そうなるとあの雷はプレシアの意思だったということになる。
どちらに転んでも結果は最悪だな。
アルフside
「フェイト…しっかりしておくれよぉ……」
アタシは必死になって、ボロボロになったフェイトに回復魔法をかける。ある程度の傷は癒えたが完全とは言えなかった。
拓斗達と別れた後、フェイトがあの女に聞きたい事があると言ったので会いに来たんだけど……
――パシンッ!!!
「なにをやっているの。フェイト。私はジュエルシードを集めるよう言ったはずよ」
容赦なくフェイトに鞭を振るう。
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