『断章』発動!!!
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ちょっぴり散歩に行こうとしたところに ちょうどお使いの途中だったリョーチンをひっ捕まえて イラズの森の中に入ってみた。
その瞬間 空気が淀み なんとも言えない異臭が鼻を付いた。
そして数メートル先には…
『異形…!!!』
「うわわわわ…なにアレなにアレ…」
『!!(しまった ちょっと散歩のつもりだったから 獅子王置いてきちゃっ……ん?…これ…。)』
「ねーちゃん…何するの…?」
『リョーチン。ちょっと後ろ向いて耳塞いでて。』
結界を張って後ろを向いて耳を塞いだ彼を確認すると 私は大きく深呼吸し…
チギチギチギッ!!!
カッターナイフの刃が伸びる 凶悪な音が響く。
『それは炎よりも熱く!!!』
ザシュッ!!
『っく…!!!!』
薄い刃を腕に滑り込ませた。神経が全てそこにあるような痛み。
「がぁあッ」
青い炎に包まれた異形が叫ぶ。
『…ッッ!!燃え尽きろ!!!』
二度目の激痛。
目の前の異形は青い炎に呑まれ散っていった。
『はぁ…はぁ…。リョーチン。ごめんね』
「ねーちゃん血が…!!!」
『大丈夫。地獄堂に戻ったら薬塗るから』
お使いも放り出して リョーチンが私の右手を引っ張っていく。
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