暁 〜小説投稿サイト〜
王道を走れば:幻想にて
幕間+アリッサ:妖精の慰み ※エロ注意
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陶磁の膨らみの印象を変える。それがそこにあり且つ卑猥に硬くなっている事で、女体は雄の劣情を覚えさせる色香を放つ。
 アリッサは息を切らしながら己の恥部を責め立てていく。顔を背けて青々とした草に隠れようとしながらも、自然の中で本能の求めを慰める事に倒錯的な感情が湧き起ってくる。秘所から愛液が溢れ、指の悪戯をさらに潤滑にさせた。

「あっは....あん。嗚呼っ、あっ、ああ....」

 嬌声が喉元の堰を通り抜ける。何かに耐えるように右脚が砂利を転がして水面を驚かせ、左脚は折り畳まれながらも横に大きく開かれ、純白のショーツは草の臭いを思いきり吸い込んでいるようだった。文字通り股開きとなった場所では艶やかに手が蠢いて、濡れそぼった女陰の奥を掻きまわしている。

「ああっ、やだっ。なんでこんなにっ....ぅああっ!」

 誰にともなくそう言い訳を零しながらアリッサは頭を持ち上げた。二つの柔和な起伏ーー右手が絶妙なタッチで乳房を揉んでは突起をつねっているーーに挟まれるように左手の緩急ある動きが見れる。ただ一か所をひたすらに弄り回すだけで、これ程までに身体が興奮を覚えてしまう。
 肉体を交わらせる昂ぶりで硬くなった男根に抉られたい。あの鋭く奥深い快感と、鈴口から解き放たれ膣内を駆け上る熱い生命の源が欲しい。だがそれらが現実に手に入らぬ以上は、この自慰をもってあの日の快楽を再現しなければならない。冷徹な思考や現実的な理性も脇に置いて、『あの男』とまぐわう事を夢想する。一切合財の衣類を取りさって淫乱な裸婦のごとく乱れ、子宮まで届くような男根に襲われる事を夢想する。アリッサの快感はまさに階段を上っていくがごとく高まり、碧眼には悦びのために涙が浮かんできた。
 家屋の外で自慰に耽る事がまた彼女の心を追い詰めていく。何時、誰かに覗かれるか分かったものじゃない。警備の者が音に気付いて見に来るかもしれない。或はパウリナのように傑出した盗賊がここまで忍び込んで、覗き見して、更には劣情のままに冒涜を働かんとするやもしれない。嵐の中に消えてしまった異界からの騎士が『セラム』へ召喚された時のように、蒼い光と共に眼前に姿を現すやもーー。

「ああっ!ああんっ....ケイタクっ!見て、見てっ!」

 水流では消せぬような声が出てしまう。指の蠢きが一気に生々しさを増し、びちゃびちゃと聴覚が刺激される。格段の悦楽を催す部分を集中的に弄る。あたかも男が突き入れた状態で陰部を動かすかのように。不意に指の腹がクリトリスを強く押した。アリッサは思わず膣壁に爪を立ててそれまでの嬌声と比べワントーン高く喘ぐ。よくみると太腿の筋肉がびくびくとして、水に浸していた右脚がぴんと伸ばされた。
 小さな絶頂を迎えたのである。頭が参ってしまいそうだ。求めていた快楽の一端を迎えられたような感じに
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