暁 〜小説投稿サイト〜
王道を走れば:幻想にて
幕間+アリッサ:妖精の慰み ※エロ注意
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、心が満たされるのを感じる。しかしその程度ではアリッサの欲情を抑えるには到底足りなかった。一物の如きその感触を疑似的に得るには、もっと膣を虐めてやらねばならない。
 ふと、アリッサの脳裏に邪な考えが過ぎった。自慰をする際にーーこう言っては何だがーー心を恍惚とさせる『肴』にしていたのはエルフ領での行為である。それは勿論素晴らしき体験であるのだが、『経験した事の無い行為を夢想して自分を慰めれば、一体どうなるのだろうか』。得られる快感の多寡は大して変わらないのだろうが、彼女の性的な好奇心はそれの追及を望んでいた。
 喉に溜まった唾がごくりと鳴らされる。妄想は甚だしく捗っていく。今まで行ってきた体位は全て、座位という点で共通される。ではやっていない体位は何かと聞かれれば、答えはすぐに導かれた。

「こ、こんな所で、立ってやるの?」

 ここは滝壺の傍にある草むら。背の高い木立が周囲に巡らされているが、明るい時間だ、仮に遠くから様子を窺っても不自然な恰好をした女体はすぐに見えてしまうだろう。
 理性の言葉は上辺では反駁をしていたが、内実、それを明らかに求めていた。笑みとも怯えともつかぬように口を半開きとさせながら、アリッサは肌蹴かけた肌着をそのままに立ち上がる。そして彼女は、脚についた汚れを払おうともせず寧ろ汚れを見せびらかすように、半歩足を開く。左脚にかかっていたショーツは彼女の気付かぬうちに外れて、水流のままに流されていた。
 一切の言い訳のつかぬ痴態が川面に映された。興奮しきり、肌は艶然とした赤みを帯び、女陰からは愛液によるものであろう光がつつと流れており、その上指が突き刺さったままだ。「病的」とも罵倒できるほどの淫猥な情念に頭を狂わせた、阿呆の姿である。

「あっ....わ、私、こんな馬鹿な事に....」

 輪郭のない虚像が自分を見つめ返す。ゆらゆらと揺れている水面では何やら手らしきものがもぞもぞと蠢いている。えもいわれぬ刺激を受けて、アリッサの脚が早くもびくびくとし始めた。虚像が大胆に恥部を晒すにつれて身体に走る電撃もさらに強くなる。アリッサは熱に浮かされたように虚像を見詰める。
 彼女の両手が女性器を何の遠慮もなしに弄んでいた。左手は海藻のごとくひくついている膣壁へ抜き差しを繰り返し、右手はさくらんぼのようなクリトリスを摘み抓り肌に押し付けている。ぽたぽたと愛液が膣から落ちて、それ以上に手淫のせいで水が弾ける音が断続的に響いていた。滝から放たれる飛沫が身体に掛かり、欲情の熱ですぐに蒸発しているような感覚を覚える。
 新しき自慰は効果覿面であった。アリッサは、想い人に手淫されるかの如き悦びを完全に覚えていた。大自然に生まれたままの姿を晒して淫靡な感情に従う事が、こうも素晴らしきものだとは想像だにしていなかった。もし、慧卓が己とこ
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