暁 〜小説投稿サイト〜
ネギまとガンツと俺
第25話「過ちと真実」
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「っ!?」

 反射的に後退して、声の主に唖然とした。

「いきなり攻撃ッテ……お前、見かけよりも悪ダナ」
「あ、ちょっとだけお話聞いてもらえマスカ?」
「私達は敵ではないのデ……」

 そこにいたのは三人の幼女。

 それぞれ小さな傘をさして、タケルを見上げる格好になっている。

「……?」

 ――珍しい。

 ここまで流暢な言葉を、しかも現代人風に話せる星人は滅多にいない。ましてや本格的な開戦前から話しかけてくるなど、初めての経験だ。

 とは思うものの油断はしない。というよりも警戒レベルはMAX状態である必要がある。既に1対3の状況が確定している上、ここで戦いを始めれば雨に打たれっぱなしの男もすぐにこちらに気付くことになるだろう。

 つまり、実質1対4になる可能性が高く、星人の強さが高ければ絶望的なルートに近い。

 Xガンを掲げたまま、いつでも俊敏に動けるように、身構えておく。

「まだ信用してませんネ」
「まぁ、仕方ネェナ」
「ヘルマンのオジサンにアレを早く渡してもらわないト……」

 ――なんだ……何を言っている?

 なまじ、言葉が理解できるため耳を貸してしまうのは人間の性というものだろう。

意識を振り払うかのようにブンと首を振る。

 ――とりあえず……逃げる!

 ステルスモードに手をかけようとして

「私、あめ子デス」
「すらいむ」
「ぷりん」

 ご丁寧に自己紹介をされてしまった。

「ん? ……あ、俺は大和猛。わざわざご丁寧に……――」

 ――違うだろ!!

 つい、自分に突っ込んでしまう。

 ――くっ……やりにくい。だが、今度こそ逃げる!

 再度ステルスになろうとして、だが次は背後から

「こんばんは、キミがヤマト・タケル君だね?」

 いつの間にか黒尽くめの男―おそらくこの男がヘルマンという人物だろう―がタケルの背に立っていた。

 ――マズイ。

 動きをピタリと止める。

 完全に囲まれた。こうなった状況で逃げるには後の先をとるしかない。

 いくつかのパターンを思い浮かべつつ、相手の出方を待つ。

「……」

 絶対絶命ともいえるほどのピンチ。

 だが――

「「「?」」」

 タケルの表情に気付いた幼女たちが首を傾げた。

「……」

 気付けば彼は――

 耳に響いていた雨音がいつの間にか消え、代わりに心臓が激しく胸を刻む音が響く。血流がアドレナリンを乗せて体内をかけめぐり、体を震わせる。

「……面白い」

 ――微笑んでいた。

「……あ〜、盛り上がっているところ申し訳ないんだが……」

 タケルの気配を察知したのだろう。少し
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