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久遠の神話
第八十九話 六人目への介入その十一
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「世界の果てで、ですね」
「乙女達と共に」
「悪い怪物ではないんですね」
「確かにテューポーンとエキドナの子です」
 神々を脅かした彼等のだ、だがそれでもだというのだ。
「ラドン、ケルベロスもそうですが」
「神々には逆らっていないんですね」
「むしろゼウス父様は愛されていたからこそ」
 それ故にだというのだ。
「ラドンに黄金の林檎を守らせているのです」
「そうなのですね」
「そうです、ラドンはよい怪物です」
 本来のラドンはだというのだ。
「そしてその力も」
「かなりのものですよね」
「ただ巨大なだけでなく」
「百の頭がありですね」
「非常に強いです」
 それでだというのだ。
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