SAO編
序章 はじまりの街にて
6.矛盾
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ーたちがちゃんとに戦えなかったというのはあるだろう」
「そ、それは……っ」
今度はルネリーとチマが何か――想像はつくが――を言おうとしたが、俺は片手を上げてそれを抑える。
「……お前たちは、三人とも解っているはずだ。ここで何を言っても、実際の戦いになったら自分たちはちゃんとには戦うことは出来ないということが……」
沈黙する三人。
こんなことを俺が言い出したのは――俺の、一つの《ケジメ》だ。
最初に助けを乞われたときには拒否したのに、目の前で危ない目に遭っている所を見たら助けてしまった。
それが普通。当たり前。他人に対する態度としては当然。
だが、それでは俺自身が――俺の心が納得しない。
助けるなら最初から助ける。助けないなら最後まで助けない。
つまり俺は、《矛盾》が嫌なのだ。
「……お前たちは、これから……どうするんだ? どう、したいんだ?」
だから――もう一度初めからやり直そうと、そう思った。
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