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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos16彼らもまた主が為に決意する〜Auswahl der Evolution〜
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あるし」

『グレアム提督とリーゼ達ね』

「はい。母さん」

『って、誰?』

「ギル・グレアム提督、その使い魔のリーゼアリアとリーゼロッテ。グレアム提督は、かつては艦隊指揮官、執務官長を歴任していたんだけど、現在は現場からは退いて顧問官として勤めてるのね。リーゼアリアとリーゼロッテは、クロノ君のお師匠でもあるんだよ。アリアには魔法を、ロッテには格闘を。だよね、クロノ君?」

アリシアの疑問に答えたエイミィ。グレアム提督は“時空管理局歴戦の勇士”って通り名を与えられるほどの人だ。リーゼ(2人を同時に呼ぶときはコレ)も見た目は若い女性だけど、実はかなりのおばあちゃん(って言ったら、笑顔で、お・ね・え・ちゃ・ん♪って脅迫された)で、グレアム提督の若い頃から生きている歴戦の実力者。

「ああ、まぁ、そうだ」

『なんか歯切れが悪いわね』

『お師匠さまだから、辛い修業時代を思い出したとか?』

『なるほど〜』

違う。そうじゃないよ、フェイト、みんな。クロノはリーゼが――というかロッテが若干苦手なんだよ。いっつもロッテに玩ばれるもんね、クロノってば。それを知ってるわたしとエイミィが「ふふふ」小さく笑い声を漏らす。と、「何か?」ってクロノに睨まれた。

「「ううん、なんでも♪」」

「ふぅ。とにかく、だ。こちらはまず情報を集めることに専念するつもりだ。君たちのデバイスはまだ直りきっていないしな。それまでは日常を楽しんでくれ」

『『『はーい!』』』『ええ』『うん』

なのは達との通信はこれで終わり。あとは「あ、マリエル? わたし、イリス」なのは達のデバイスの修復状況だ。本局・技術部の技官マリエルに通信を入れる。

『あ、イリスちゃん? あっ、それにエイミィ先輩にクロノ先輩も、こんばんは』

「ああ」

「こっちはおはようだよ、マリー」

マリエルがモニターに映る。どうしてクロノとエイミィを先輩って呼ぶかって話だけど、マリエルは聴いたところ元々執務官志望だったみたい。でも執務官になるのが難しいって判断して、技術士官コースに進路変更して、士官学校を出た。これが2人を先輩呼ばわりする理由。ちなみに今は装備部に所属。
そんなマリエルは今どうやらメンテナンスルームに居るようで、早速修理に取り掛かってくれているんだって嬉しく思えたから、「もう修理始めた?」って訊いてみた。

『それなんだけど・・・。第零技術部のスカリエッティ技術部長たちの助けもあって全機の修復はほぼ完了したんだけど・・・』

「ドクターの?」

第零技術部。管理局のみならず次元世界屈指の技術が生み出される奇跡の箱庭(ガーデン・オブ・スカリエッティ)。ドクターって言うのはその技術部の部長であるジェイル・スカリエッティのニック
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