暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
エピローグ〜After Day〜
[6/14]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
そう言って恥ずかしそうにルシルが微笑んだ。
「私はルシルを見送ろうとしてた」
私もルシルと同じようなことを考えてた。また2人して笑う。少しの間笑った後、「じゃあ私が先に行くね」私はルシルの言う通りにしようと思う。そんなことを言われたらしょうがないもの。
「そうしてもらえると助かる」
「ん。おやすみ、ルシル」
「ああ、お休み、フェイト」
ルシルに背を向けて女子寮に向かって歩き出す。何度も振り返って、ルシルが小さく手を振っているのを見た。その度に私も手を振る。もう周りの視線なんか気にならない。それほどまでに今の私たちは、というより私は幸せだったから。
(ねぇ、ルシル。今度こそ私がルシルを幸せにしてあげる)
だから、ルシルも私のことを幸せにしてください。シャル、私たち幸せになるよ。約束したからね。きっと幸せになるって。だからシャル、よかったら私たちを見守ってね。あの角を曲がれば完全にルシルの視界から私は消える。だからこそその前に、最後にルシルに振り返った。
「ルシルーーーーーーーッ!!」
その大声に、ルシルがビクッと驚いた。そんな表情も好きだなぁ、なんて。
「大好きぃぃぃーーーーーーーーッ!!」
私の想いを大きく告げた。するとルシルは真っ赤になってオロオロし始め、
「私も、私もフェイトの事が好きだ」
小さく聞こえた。
「聞こえなーーーーーーーい!!」
そう言ってちょっと意地悪する。ルシルは「何だ、この罰ゲームは」と漏らした。罰ゲームなんて酷い。だからさっきの私みたいに言わないと許してあげない。ルシルから返ってくるのを待っていると、ルシルは大きく溜息を吐いて、深呼吸をした。
「私もフェイトのことが好きだ!!」
ルシルが叫んだ。今度は私が真っ赤にある番。ルシルの想い。私の幸せ。嬉しさで涙が溢れてくる。
「また明日ね、ルシル!」
大きくルシルに手を振って、私は自室に走り出す。最後にチラッと見えたルシルの顔は、真っ赤になりつつもすごく幸せそうだった。女性職員からの羨望の眼差しが私へと突き刺さる。ルシルを狙ってた女性職員も少なからずいたから。でもあなた達じゃダメ。ルシルは私とだからこそ幸せになる。それは自信誇大と思われるかもしれないけど、ルシルに対する想いの強さは、それだけは絶対に誰にも負けていない自信がある。
「早く明日にならないかな♪」
想いを馳せて私は自室の扉を開けた。1日の終わりと始まりが訪れるその扉を。
――という、二度と叶う事のな
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ