暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
エピローグ〜After Day〜
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そう言って恥ずかしそうにルシルが微笑んだ。

「私はルシルを見送ろうとしてた」

私もルシルと同じようなことを考えてた。また2人して笑う。少しの間笑った後、「じゃあ私が先に行くね」私はルシルの言う通りにしようと思う。そんなことを言われたらしょうがないもの。

「そうしてもらえると助かる」

「ん。おやすみ、ルシル」

「ああ、お休み、フェイト」

ルシルに背を向けて女子寮に向かって歩き出す。何度も振り返って、ルシルが小さく手を振っているのを見た。その度に私も手を振る。もう周りの視線なんか気にならない。それほどまでに今の私たちは、というより私は幸せだったから。

(ねぇ、ルシル。今度こそ私がルシルを幸せにしてあげる)

だから、ルシルも私のことを幸せにしてください。シャル、私たち幸せになるよ。約束したからね。きっと幸せになるって。だからシャル、よかったら私たちを見守ってね。あの角を曲がれば完全にルシルの視界から私は消える。だからこそその前に、最後にルシルに振り返った。

「ルシルーーーーーーーッ!!」

その大声に、ルシルがビクッと驚いた。そんな表情も好きだなぁ、なんて。

「大好きぃぃぃーーーーーーーーッ!!」

私の想いを大きく告げた。するとルシルは真っ赤になってオロオロし始め、

「私も、私もフェイトの事が好きだ」

小さく聞こえた。

「聞こえなーーーーーーーい!!」

そう言ってちょっと意地悪する。ルシルは「何だ、この罰ゲームは」と漏らした。罰ゲームなんて酷い。だからさっきの私みたいに言わないと許してあげない。ルシルから返ってくるのを待っていると、ルシルは大きく溜息を吐いて、深呼吸をした。

「私もフェイトのことが好きだ!!」

ルシルが叫んだ。今度は私が真っ赤にある番。ルシルの想い。私の幸せ。嬉しさで涙が溢れてくる。

「また明日ね、ルシル!」

大きくルシルに手を振って、私は自室に走り出す。最後にチラッと見えたルシルの顔は、真っ赤になりつつもすごく幸せそうだった。女性職員からの羨望の眼差しが私へと突き刺さる。ルシルを狙ってた女性職員も少なからずいたから。でもあなた達じゃダメ。ルシルは私とだからこそ幸せになる。それは自信誇大と思われるかもしれないけど、ルシルに対する想いの強さは、それだけは絶対に誰にも負けていない自信がある。

「早く明日にならないかな♪」

想いを馳せて私は自室の扉を開けた。1日の終わりと始まりが訪れるその扉を。



















































――という、二度と叶う事のな
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