暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
エピローグ〜After Day〜
[3/14]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
の隣にはヴィヴィオも居た。たぶん無限書庫からの帰りなんだと思う。ヴィヴィオは無限書庫の司書の資格を取得するほどの本好き。そこのところは彼に影響されたに違いない。
「あはは、ごめんごめん。これから寮に戻るの?」
「うん。その前に・・・」
特別保護施設に続く廊下の先を見つめる。するとなのははニヤニヤし始めた。あ、すごく嫌な予感が・・・。
「あぁ、2人の邪魔したら悪いね。それじゃまたね、フェイトちゃん♪ それじゃあヴィヴィオ、フェイトママ達の邪魔したら悪いから行こっか」
「うん。バイバイ、フェイトママ!」
「な、なのは!? ヴィヴィオ!?」
私をからかうように言って、手を振りながら歩き去っていった。最近なのはも、はやて達も、こうして私と彼のことでからかってくる。私の反応を見て面白がってるようなんだけど、それが悔しくて反応しないように頑張ってる。頑張ってるんだけど、これだけはどうにもならなかった。だからいつか、いつかなのは達が誰かとお付き合いするようになったら、全力でからかうつもりだ。そんな私の密かな野望だったりする。
「・・・っと。早く行かないと」
また歩き出す。彼の居るところへ向かって。それから少し歩いて、特別保護施設に到着。希少能力や特別な魔力を持って、その所為で事件に巻き込まれた子供たちを保護する施設。彼はここに居る。特別保護施設の職員を見かけ、彼がどこにいるのか聞いてみようと声を掛ける。
「すいません」
「ん? あぁ、フェイト執務官。お疲れ様です。施設長なら、いつものところに居るはずですよ」
さすがに常連になってしまったことで、私が何を聞いてくるのか判っているようだった。これはこれで結構恥ずかしい。俗に言うバカップルとかそういう感じだったりするのかな?
「ありがとうございます」
この施設で最も静かで休める広場へと向かう。本局内なんて思えないほどの自然がある広場。その中にある木々のある場所。六課でもそうだった、彼がいつもそこで読書する安らかな場所。ここに保護されている子供たちといつもどおりに挨拶しながら、その場所へと歩く。いつしか私にも心を開いて、仲良くなった子供たちだ。中には私や執務官になったティアナが保護した子もいる。
「お兄ちゃん、今寝てるよ?」
「そうなの? ありがとう、リエッセ」
そう教えてくれたのは、ここ最近保護された女の子リエッセ。最初は誰とも話さないし、ずっと怯えたままの子だったけど、彼と接するうちに変わった。そこが彼のすごいところだと思う。心を閉ざした子供とすぐに仲良くなる。だからこそ彼はこの特別保護施設の施設長に、たった1年でなることが出来た。
「絵本読んでもらっていたら、寝ちゃったの」
「僕、これも読んでほしかったな」
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ