暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
サヨナラじゃなくてアリガトウとキミは 〜Testament〜
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第四聖典”と“神槍グングニル”を合成した“聖典グングニル”を手にしている。そして私と同じように外套を外した。マリアはいない。あの子にはあの子の役目がある。それに、テルミナスにその存在を知られてはいけない。バレればそれで終わる。

『来るぞ!』

リンクを通してルシルが叫んだ。それと同時に聞こえてくるアイツ特有の「クスクス」っていう笑い声。

「ルシリオン、シャルロッテ。さぁ、語り合おうよ」

テルミナスがその姿を現した。アイツが手にしているのは、ルシルと同じ漆黒のケルト十字。堕ちた聖典の“第四偽典”。元守護神テルミナスの固有武装だ。

「行くぞ、シャル」

「ええ。・・・・・行こう!!」

位相転移を行い、上空へ移動。そこからテルミナスに向けて干渉砲撃を無数に放つ。この世界での最後の戦いが始まった。

・―・―・―・―・―・

VS・―・―・―・―・―・―・―・
其は霊長の審判者が終極テルミナス
・―・―・―・―・―・―・―・VS

無人世界の黄昏の空を飛び交う無数の閃光。現実に干渉する“実数干渉”ではなく、幻想に干渉する“虚数干渉”による攻撃。正に幻想に生きる2柱と1体に見合った攻撃だった。

「はぁぁぁぁぁぁぁぁッ!」

Tesシャルロッテの振るう“聖典キルシュブリューテ”が、終極(テルミナス)を処断せんと奔る。位相転移の連続から放たれる、数万分の1秒という間隔を空けての万を超える全方位からの剣閃。それを“第四偽典”と己の干渉能力、位相転移によって余裕で回避していくテルミナス。

「クスクス。剣戟の極致に至りし者、ね。その程度の腕でよく言う。剣とはこういうものよ」

“第四偽典”を剣のようにして構え、Tesシャルロッテへと肉薄するテルミナス。黒の一撃がTesシャルロッテに迫ろうとしたが、「お?」それより早くテルミナスを拘束する蒼の鎖。Tesルシリオンの干渉によるものだ。すぐさま自らの干渉能力で切断していく。一瞬とはいえ動きを抑えられた彼女を襲う力。

――天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)――

動きを止めたテルミナスの左側面、距離にして5m弱。波打つ空間の先、位相空間内からTesルシリオンの放った一撃が迫る。Tesシャルロッテは「我が手に携えしは確かなる幻想」と詠唱しつつ、テルミナスから距離をとる。対するテルミナスは、先に拘束を解いた右手を迫る攻撃へと翳す。同時に彼女の右手と破壊の渦が衝突した。涼しい顔で受け止めるテルミナスへとさらに追撃が入る。

――約束された勝利の剣(エクスカリバー)――

――真技・飛刃・翔舞十閃・無限刃――

未だに佇んだままのテルミナスへと黄金の極光と桜色の無数の刃が迫る。テルミナスは決して余裕の表情を変えることなく、左手に持つ“第四偽
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