第百一話 死を求む愚者
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ンが激昂した。デスティニーが光の翼を広げ、アロンダイトを振り下ろす。しかし、その単調な攻撃ではクラウを落とすことは出来ない。幾度となく繰り返される攻撃を、先程の焼き直しの様に同じような動作によって躱される。
デスティニーやストライクフリーダムが人に近い動きを再現できると言っても、クラウのゲルググは人そのものといっていい動きをするのだ。そんな機体の動きはクラウからしてみれば単調といっても差支えないのだろう。
『メサイアがここに撃たれるのなら貴方だって死んでしまう!なのに、何故!?』
「何度も言わせるなよ。その果てに死を得られるというのならここで殺されることは、俺にとってこれ以上ない本望さ!」
アロンダイトの連撃を躱し、ストライクフリーダムの砲撃をシールドで防ぎつつ、ルナマリアの乗るインパルスをナギナタでバラバラに切り裂く。
『えッ、そんな!?きゃぁぁぁ――――!?』
『ルナ!?――――メイリン、チェストフライヤーとレッグフライヤーを!このままじゃルナが落とされる!!』
『は、はい!』
シンはルナマリアを庇うように移動し、メイリンにインパルスの換装をするよう頼む。コアスプレンダーさえ無事であればインパルスはそうそう落ちない。
「何をやっても無駄さ!すぐにメサイアが撃たれる。そうなればこの場にいる誰も助かりなどしないさ!!」
だが、そんな事をしても総てが無駄だとクラウは高らかに言う。誰が誰を庇った所で、ここにいる全員の運命は変わらない。
『だとしても、こんな所で諦めるわけにはいかないんだ!!』
キラは叫ぶ。しかしその叫びも、それと共に放つ攻撃も届かない。根本的に彼らが勝てぬ理由はシンとキラの二人が動きを合わせるというのが無いという事だった。
いくら彼ら個々人がトップクラスのエースだと言っても、クラウのゲルググに届いていないというのは事実である。だが、それでも彼らは背中を預けれるほど互いの事を信用できない。此処にいたのがアスランであったなら、どちらも背中を預けれただろうが、アスランはこの場にはいない。
「諦めないからなんだと言える?吼えるだけなら畜生でも出来ることだ。君らに必要なのは選択さ、見捨てるか、道連れになるか程度の選択肢だけどね」
『そんなのはアンタが決める事じゃない!!』
シンはそう言ってもう一度接近戦を仕掛ける。再びぶつかり合ったナギナタとアロンダイト。だが、アロンダイトの対ビームコーティングは限界を迎えてしまい、分断される。
「その通りだ、生まれながらに異端である俺が他人の運命を決めるなんてことは出来る筈もない。だが、俺は世界の運命を引き込んだ。此処までの変革を生み出す為に十五回も犠牲にした!傲慢な神は、今まで見下ろしていただけであろう神は、今頃心底慌てふため
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