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問題児と最強のデビルハンターが異世界からやってくるそうですよ?
Mission6・@ ~鬼の森~
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そんな彼を見ても、ダンテは悪びれもしない。我に非はあらず、と言いたげな態度だ。
いったいどこで自分たちの話を聞いていたのだろうか。混乱してしまったジンにそれを知るすべはない。
「固くなり過ぎだな、もうちょい肩の力抜けよ。じゃなきゃ楽しめるもんも楽しめねぇぜ」
「そ、そう言われても……なにぶん、僕はあなた達のように戦う力があるわけでも、ギフトゲームの経験も実践の経験も豊富というわけではないので……」
「初めてだから、ってか? それならもっと大いに楽しまなきゃな。人生ってのはなんでもかんでも、最初が肝心なんだから」
他人事だと思ってなのか、それとも彼なりに真面目にアドバイスでもしているつもりなのか。ダンテはジンにそう言葉をかけた。
そして。
「これからテメェに教えてやるよ、一生忘れることができねぇような、とびきり刺激的なお遊戯ってヤツをな」
まるでその表情は子供を慈しむ父親のように。それでいて、これから行われるであろう最高にオモシロオカシイ遊びに興奮する子供のように。
ダンテは口を大きく横に広げて、満面の笑みを見せつけた。
「ダンテ。そろそろ行きましょう」
と、そこで居住区の門の方へ目を向けてみれば、そこにはダンテとジンがこちらへと来るのを待っているお嬢様たちの姿が。
ジンは慌てた様子でそこに駆け寄り、ダンテもそれに続く。
「オッケー、でも気合ってもんをまだ入れられてないんだ。ちょいとだけ待ってくれるかい?」
「あら、これからいったい何をしようっていうのかしら? ゲームが上手くいくよう神様にお祈りでもするつもり?」
「十字の切り方、ちゃんとわかるの?」
「神様にお祈り? ちゃんと訊いてもらえたらいいんだが、あいにく半分悪魔じゃねぇ」
彼の発言を聞いて飛鳥と耀が茶化すようにしゃべりかけてくるが、ダンテはニヤリと笑いながら懐からあるものを取り出す。
それは、血よりも深い赤で縁取られた、一枚の真紅のカード。
彼が白夜叉から受け取った、彼の持つギフトカードだった。
ダンテは右手に高々とそれを掲げると、辺り一面に眩い光が放たれる。
「?」
いったい本当に何をするつもりだろうか? 光の眩しさに目を細めそんな疑問を抱きながら、飛鳥たちはダンテの行動を見守った。
やがて光が収まったとき、ダンテの手元にあったものはカードではなかった。
それは、色こそカードと全く同じ……しかし、彼のトレードマークであり象徴たる真紅のコート。
あの一晩のうちに空いた、ありとあらゆる穴が痕も残らずなくなっているのを見て満足げに笑うダンテ。
そして。
「――――It begins(始めるか)」
ボソリと呟いた次の瞬間。
ダンテは背負っていた自らの相棒たち―
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