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問題児と最強のデビルハンターが異世界からやってくるそうですよ?
Mission4・② ~白い夜叉からの試練~
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「ななな、何を言っているんですか!? 私は決して、そういうつもりでは!! ていうかやりませんよ!?」
「そいつは残念だ。じゃあいつやる? 今晩でも俺は全然いいぜ」
「今後もやってたまるもんですか!!」

 バチーン!! とハリセンでダンテを叩く黒ウサギ。
 しかしダンテは全く痛そうなそぶりを見せずニヤニヤと笑っている。

「Hum……ウサちゃんといいお嬢ちゃんたちといい、どうにもこのコミュニティの女の子は素直じゃないねぇ」
「うう……心配したのに」
「ホント、下劣」
「私たちの気持ち、返して」
「キスで応えようか?」
「「却下」」

 飛鳥と耀の二人に冷めた声で言い切られ、ダンテは「Wow」とおどけた反応を見せる。
 そんなダンテに、十六夜は笑いながら声をかけた。

「よお兄弟。ひでぇじゃねぇか、そんなに強いのに隠してるなんてよォ」
「悪いな兄弟。隠すつもりはなかったんだけどな、ちょっとお披露目する場がなかっただけだ」
「まったく、戦いたい相手が増えちまったぜ。しかもそれが身内だなんてな、とんだ皮肉だこりゃ」
「奇遇だね。俺もそう思ったところだ」

 ヤハハ、とダンテの返答に笑い声をあげる十六夜。
 その後ろから、白夜叉がゆっくりと歩み寄ってきて、ダンテに語り掛ける。

「見事じゃったぞダンテ。ギフトゲーム、クリアじゃな」
「ありがとよお嬢ちゃん。しっかし、もうちょい楽しいゲームはなかったのか?」
「すまんな。言ったように、おんしを試す必要があったからのう」
「調べるってのは、やっぱりダンテが味方になり得る『魔の眷属』かどうかってことか?」

 白夜叉とダンテの会話に、十六夜が口をはさんできた。
 その問いかけを、白夜叉は肯定する。
 聞きなれない言葉を耳にしたダンテは首をひねった。

「『魔の眷属』? あいつら悪魔だろ?」
「ああ、奴らは自分たちのことをそう呼ぶらしいの。じゃが奴らと箱庭の世界にいる悪魔は異なるからのう、区別するためにそう呼んでおるんじゃ」

 ようは、呼び方が違うだけらしい。
 そう解釈したダンテはどうでもよさそうに頷いた。

「ま、さっきの一戦は魔の眷属と相対して、どんなことをするのか見ておくためにやったものだったんじゃ。あいつらに味方するようなら、この命をかけてもおんしを制裁しなければならんかったんじゃが……まぁ、喜んで攻撃しとったのう」
「あいつらと俺を一緒にすんなよ。確かに半分は血が流れてるけどな」
「確かに。おんしとあいつらはどこか違うとは思っとったし、実際に――――って、おい待て。半分じゃと?」

 かなり聞き捨てならないことをさらっと言ってのけたダンテに、思わず白夜叉はストップをかけてしまう。

「ああ。親父が悪魔……魔の眷属、だ
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