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問題児と最強のデビルハンターが異世界からやってくるそうですよ?
Mission4・A ~白い夜叉からの試練~
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でもかかってこい……!!
再び静寂が流れ、緊迫した場面を迎える。
だが、ダンテは汗一つ流しはしない。余裕の表情のまま、ただ決着の瞬間を待ち続ける。
剣を握る拳を固め、いつでも最高の一撃を放てるように。
…………そして。
――――ゴーン。
鐘の音とともに、ダンテの真正面にヘル=ヴァンガードが出現した。
高速で迫りくる死神は、今度こそ目の前の男を仕留めるべく大鎌を振う。
その悪魔に向かって、ダンテはニヤリと笑った。
「――楽しかったぜ、じゃあな」
そうつぶやき、剣を思いきり縦に振る。
ゴウゥッッッ!!!!
すさまじい突風が吹き抜け、魔剣から真紅の衝撃波が放たれる。
ダンテの剣技・ドライブはヘル=ヴァンガードに正面からぶつかり、大鎌の刃を真っ二つに斬り裂いた。
「オォォ!?」
それでも勢いは衰えず、死神の骨だけの身体、ローブすらも飛ぶ斬撃は貫通し、ヘル=ヴァンガードを粉みじんに吹き飛ばした。
大きく大地が抉られ、雪は弾け土は舞い上がる。
首から下が木端微塵に砕けた死神は、そのドクロだけを残して消え去った。
ドクロはクルクルと回りながら空高く放たれる。ダンテは背を向けるとエボニーを引き抜き、銃口を天に向けた。
「Sweet dream.(よい夢を)」
ガゥン!! と。
凶弾が漆黒の拳銃から放たれ、ドクロは吹き飛ぶ。
有象無象の悪魔で埋め尽くされていた赤い結界の場所に立っているのは、こうしてたった一人だけになった。
*********
「ダンテさ〜ん!!」
結界がなくなったその途端、黒ウサギ達はダンテの元へと駆け寄った。
それを見たダンテは両手を広げると、嬉々とした表情で黒ウサギに話しかける。
「ようウサちゃん。俺の踊りはどうだった? 思わず見惚れちまったかい?」
「なにを馬鹿なことを言ってるんですか! ちょっと傷を見せてください、とりあえず応急処置だけでもしますから!!」
ダンテの冗談に一喝すると、黒ウサギは大鎌で貫かれた腕や足を見る。
あれだけ自在に動き回ったとはいえ、あれらの傷だけはどう見ても重症だ。一刻も早く治さなければと思ったのだが……
「え……? あれ、嘘……傷が……?」
ないのである。
串刺しにされたはずの場所に、傷がどこにもついていなかったのだ。
血まみれで見えにくかったが、どれもすべて傷口が塞がっていた。
貫かれたのが、幻だったなどということはない。現に血はあるし、服にも穴が開いているのだから。
「おいおい、こんなところで
ヤ
(
、
)
ろ
(
、
)
う
(
、
)
ってのか? 別に俺はいいけどよ、お子様に見せるはちと過激だぜ?」
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