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問題児と最強のデビルハンターが異世界からやってくるそうですよ?
Mission4・A ~白い夜叉からの試練~
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=プライドに似ていた。
だがそいつはヘル=プライドよりも巨大で、ボロボロになった漆黒のローブに身を包み、大きな鎌を持った死神のような者だった。
ヘル=ヴァンガード。
他のヘル系統の悪魔を守るために存在する、上位悪魔だ。
「いいぜ……来いよ、遊んでやる!」
ステップを踏み、手招きをして挑発するダンテ。
それに煽られてか、ヘル=ヴァンガードは不吉な声をあげて鎌を振り上げる。
ヴヴン、と。次の瞬間、巨大な死神は姿を消した。
ヘル=ヴァンガードは空間移動を行うことができる上位個体。あらゆる場所に空間の裂け目を出現させ、襲い掛かることができる。
上空、側面、背後、さらには地面からも、だ。
いつどこからやってきても対応できるよう、ダンテは周囲に感覚を張り巡らせる。
「C’mon wimp(来いよノロマ)」
どこかにいるはずのヘル=ヴァンガードに向けて言葉を放つ。
ほんの少しの、静寂が訪れる。
たった数秒だけの静けさが、十六夜達にはまるで数時間にも感じられた。
――――ゴーン。
やがて聞こえてきた鐘の音に、それは打ち砕かれることとなる。
そのときダンテの背後で空間が裂けた。
『キャハハハハハハハハ!』
狂ったような笑い声とともに、大鎌を振り回した死神が現れる。
振り向いたダンテは間一髪のタイミングで突進をかわし、剣で斬りこんだ。
しかし浅かったらしく、ヘル=ヴァンガードは勢いのまま再び空間の裂け目へと逃げこんでいく。
今度は足場から出現し、ダンテはその場から飛び跳ねて回避した。
それからヘル=ヴァンガードの奇襲が立て続けに起こり、そのすべてをダンテは紙一重で避けていく。
側面からやってきた突進を横に転がって避け。
背後からの奇襲を剣で弾き返し。
地面からの出現を飛び跳ねて避ける。
(Hum……これも飽きてきたな。そろそろいいか)
そんなことが数度続いたとき、ダンテはリベリオンを手にして剣を逆手に構える。
鈍く白い光を放っていたその魔剣は、やがて稲光を発するとともに赤い魔力を纏っていった。
バチバチバチバチッ! と眩い光が何度も弾け、抑えようのない凶暴な力が暴れ回る。
(いいぜ、もっと、もっとだ……とびっきりの一撃をあいつにブチかまさなきゃあなぁ)
凶暴な笑みを浮かべて、ダンテはより多くの魔力を魔剣に収束させていく。
もっと。もっと。
あいつの大鎌ごと、小汚いローブごとぶち抜けるような力を!
そう念じながら、次々と自分の中に眠る力を介抱していった。
やがて、魔力を溜める作業は終了した。
あとは、こいつをあのクソッタレの悪魔に思いっきり叩き付けるだけだ。
準備はできた。いつでも、どこから
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