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問題児と最強のデビルハンターが異世界からやってくるそうですよ?
Mission4・A ~白い夜叉からの試練~
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言われています」
そこで一呼吸を置くと、黒ウサギは続けて言葉を放った。
「その者の名は、魔剣士スパーダ……今でも伝説として箱庭の世界で語られる、正義の心を持った『魔の眷属』です」
*******
「Break down!!(ぶっ壊れろ!)」
目にも止まらぬ連続突き、ミリオンスタップをもろに喰らったヘル=グラトニーとヘル=スロウスは粉々に砕け散った。
それでもダンテは止まらず、流れるような剣舞で悪魔たちを斬り崩し、屠っていく。
もう悪魔たちは自分からダンテに襲い掛かろうなどということはしなかった。
完全にダンテに対する恐怖が闘争心に勝ってしまい、逆に逃げようとしている始末である。
中にはやけくそになってダンテに斬りかかるヤツもいたが、それらを全てダンテは避けるか軽くいなして、痛烈なカウンターをお見舞いしてやった。
それからは、もうダンテに近寄ろうとするヤツすらいなくなってしまった。
「Hum……」
戦い始めてまだ数分程度しか経っていないが、もういい加減ダンテも飽きてきた。
どいつもこいつもトロくさくて、面白くもなんともない。
最初こそ大暴れする場所ができて歓喜していたが、こんなものではどれほど長く続いてもダンテの渇きを癒すことなどできはしなかった。
そして、もう悪魔は戦う意思すら持っていない。
これでどうして燃えることなどできようか。
もはやめんどくさくて、ダンテは二丁拳銃を振いその場にいた悪魔をすべて撃ち抜いた。
マシンガンのものと間違えるほどの銃声とマズルフラッシュが焚かれ、それとともに砂が飛び散った。
もうどこからも怨嗟の声は聞こえない。
静けさが、結界の中を支配する。
「もうちっとガッツのあるヤツはいないのかよ? つまんねぇ……」
誰にとも向かわず、やる気のない声でダンテは小さくつぶやいた。
――――ゴーン。
「!!」
そして、彼のそのつぶやきに呼応するかのように。
そいつはやってきた。
――――ゴーン。
鐘のような音が、白銀の空間で鳴り響く。
不気味な音色を発するその音は、だんだんと近づいてきているかのように大きくなっていった。
――――ゴーン。
「……ようやくおでましか」
これを待ち望んでいたように、ダンテは口を横に広げて剣を構える。
もともとヘル系統の悪魔は、七大欲求のどれかを強く持つ人間の魂を狩り、永遠の苦しみを与えるために存在する。
そして彼らの狩りを遂行させるために、彼らを守る上位個体がいるのだ。
――キャハハハハハハハハハ!!
目の前に黒い影が出現し、そこからヤツが現れる。
姿こそ、それはヘル
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