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問題児と最強のデビルハンターが異世界からやってくるそうですよ?
Mission4・A ~白い夜叉からの試練~
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「Wow!! Woohoooo!!」

 背中のホルスターに納めていた漆黒の大型拳銃、エボニーを取り出して二丁拳銃のスタイルを取るダンテ。
 悪魔で大地を滑り抜け、二つの鉄の怪物が火を噴いた。
 構えはめちゃくちゃ。どう見ても勘だけで二丁拳銃を振り回しているようにしか見えないそれは、しかし多くの悪魔たちを的確に、素早く射抜いていく。
 銃声とともに悪魔は悲鳴をあげ、砂が飛び散り地面に零れ落ちていった。
 粉塵と粉雪が舞うその中で、ダンテは狂ったように戦場を駆け抜ける。

 そのままダンテは前方にいたヘル=プライドの一匹とスケボーと化したヘル=ラストを衝突させ、自身は空高く舞い上がった。
 空中でダンテは頭を大地に向けると、ガトリング砲のように回転しながらエボニー&アイボリーを乱射し、弾丸の雨(レインストーム)を降らせる。

「Woohoooo!! Wooooooow!! Yeaaaaaaaaaaah!!」

 これに至っては――いったいどう説明すればいいのだろうか。
 高速で回っているにも関わらずダンテの弾丸は一発一発が正確に悪魔の胴体、頭、大鎌を撃ち抜き致命傷を与えている。
 もはや彼の視界はまともに敵を目視することすらできないはずなのに、そんな芸当をダンテは軽々とやってのけたのだ。
 彼のすぐ下に立っていた悪魔たちは悉く絶命し、ただの砂へと返っていく。
 ダンテのすぐ真下にいた一匹のヘル=プライドだけが凶弾から免れていたが――それはダンテのミスではない。
 鉛玉よりももっとえげつない最後を、その一匹は迎えることになったのだから。
 とっさにヘル=プライドは大鎌を掲げてダンテの追撃を防ごうとしたが、そんなものは何の役にも立たない紙の盾と変わりなかった。
 降下してきたダンテは背中に収納している魔剣に手をかけ……

「Blast off !!(吹き飛べ!)」

 ズガンッ!! と。
 一刀のもとに、悪魔は頭から斬り裂かれることとなった。
 かつてスパーダが振るったといわれる魔剣の一つ、リベリオンの一撃を喰らうことによって。
 最強の魔剣の一つに、ダンテの強大な魔力。
 それらが合わさった兜割り(ヘルムブレイカー)の一撃は、最下級悪魔の道具などものともせずに敵を粉々にする。
 何が起こったのかわからない、とでも言いたげな表情のまま、ヘル=プライドは消滅した。


 あまりにも一方的な光景だった。
 数で圧倒的に有利なはずのこちらは、なす術もなくただ一方的に虐殺されていく。
 どこから、どうやって襲い掛かってもこの男はすべて紙一重で避けてしまう。
 どんなに構えても、この男から繰り出される攻撃にこちらは一撃も耐えることなく打ち砕かれてしまう。

「オ、オォォ……」

悪魔達は、ダ
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