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問題児と最強のデビルハンターが異世界からやってくるそうですよ?
Mission4・A ~白い夜叉からの試練~
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「オオオオオオォォォォォォォォ!!」
胸に突き刺さった大鎌を引き抜くと、迫りくる悪魔の軍勢に、余裕の表情で歩み寄っていくダンテ。
怨嗟の声をあげて、ヘル=プライド達は一斉にダンテ目がけて鎌を振り下ろした。
だがそれらは軽々と、紙一重のタイミングで避けられていく。
傍から見れば、ただダンテは歩いているだけに見えた。それほどまでに彼の動きは小さく、そして華麗だったのである。
そして最後の一匹が大鎌を振りかぶったその瞬間。
「ハッハァ!」
ダンテは刃が刺さったままの右腕を振り、その刃でヘル=プライドを真っ二つにする。
その次に肘鉄を背後の悪魔にくらわせ、怯んだところを左足で蹴り飛ばす。
右から迫った一匹は大鎌付きの右足の踵落としをくれてやった。刃はヘル=プライドのうなじに深く突き刺さり、そのままダンテが足を思い切り後ろへやると悪魔は上空高く打ち上げられる。
未だダンテの腕や足に突き刺さったままの大鎌の刃はそのままダンテの武器となり、周囲に群がる悪魔は次々と蹂躙されていった。
負けじと悪魔はありとあらゆる場所から現れ、そして鎌を振り下ろす。
やがて一匹の大鎌が、ダンテを確実に捉えその肉を抉ろうとした。
しかし。
ギャリギャリギャリィ!! と。
「オォ!?」
ダンテが背中から取り出した白銀の大型拳銃、アイボリーによってそれは阻まれる。
クルクルと手元で回転するそれは刃の腹と擦れ軌道をずらし、ダンテ自身も身体を反らすことで避けられてしまった。
銃口はやがてヘル=プライドの口に突き付けられ、
ガゥン!
凶悪な発射音とマズルフラッシュが炸裂する。
巨大な拳銃から放たれた45口径弾は悪魔の頭蓋を木端微塵に吹き飛ばし、後ろに控えていたヘル=プライドの身体をも貫通した。
伝説の魔剣士である最上級悪魔、スパーダの息子の魔力が込められた弾丸に、最下級悪魔であるこいつらが耐えられるはずもない。
仲間を殺された怒りにかられ、悪魔の攻撃はさらに激化していく。
出現スピードはさらに加速し、ヘル=プライドに混じって赤い死神の姿をした悪魔、『ヘル=ラスト』もその姿を現してきた。
ヘル=ラストが背後から低姿勢でダンテに突進し、その鎌を振り上げ股から頭まで真っ二つにしてやろうと迫ったが、
「おっと」
背中に目でもついているのか、振り向きもせずにダンテはそいつがやってきた瞬間にジャンプして避ける。大鎌は虚しく空振り、ヘル=ラストは着地してきたダンテに踏まれることとなった。
「C’mon!!」
悪魔を足蹴にしたままダンテは周囲の悪魔たちに呼びかけると、地面を強く蹴る。
ヘル=ラストをスケボーのように使って、ダンテは雪原を滑走した。
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