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問題児と最強のデビルハンターが異世界からやってくるそうですよ?
Mission4・@ ~白い夜叉からの試練~
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あのヘビより強いのか?」
「ふふん、当然だ。あたしは東側の階層支配者(フロアマスター)≠セぞ。この東側の四桁以下のコミュニティでは並ぶ者がいない、最強の主催者(ホスト)なのだからの」

 最強の主催者=\―――その言葉に、十六夜・飛鳥・耀・ダンテの四人は一斉に瞳を輝かせた。

「そう……ふふ。ではつまり、あなたのゲームをクリアできれば、私たちのコミュニティは最強のコミュニティということになるのかしら?」
「無論、そうなるのう」
「そりゃ景気のいい話だ。探す手間が省けた」
「全くだな」

 四人はむき出しの闘争心を視線に込めて白夜叉を見る。白夜叉はそれに気付いたように高らかに笑い声をあげた。

「抜け目ない童達だ。依頼しておきながら、私にギフトゲームで挑むと?」
「え? ちょ、ちょっと御四人様!?」

 慌てる黒ウサギを、白夜叉は右手で制する。

「よいよ黒ウサギ。私も遊び相手には常に飢えている」
「ノリがいいわね。そういうの好きよ」
「ふふ、そうか。――――しかし、ゲームの前に一つ確認しておくことがある」
「なんだ?」

 白夜叉は着物の裾からサウザンドアイズ≠フ旗印――――向かい合う双女神の紋が入ったカードを取り出し、壮絶な笑みで一言、


「おんしらが望むものは、挑戦≠ゥ――――もしくは()()≠ゥ?」


 刹那、四人の視界に爆発的な変化が起きた。
 四人の刺客は意味を無くし、様々な情景が脳裏で回転し始める。
 脳裏を掠めたのは、黄金色の穂波が揺れる草原。白い地平線を覗く丘。森林の湖畔。
 記憶にない場所が流転を繰り返し、足元から三人を呑みこんでいく。
 四人が投げ出されたのは、白い雪原と凍る湖畔――――そして、()()()()()()()()()()()()()

「……なっ…………!?」
「Wow! こいつはすげぇ!!」

 余りの異常さに、こういった現象に慣れているダンテ以外の者達は同時に息を呑んだ。
 箱庭に招待された時とはまるで違うその間隔は、もはや言葉で表現できる御技ではない。
 薄く薄明の空にある星はただ一つ。緩やかに世界を水平に廻る、白い太陽のみ。
 まるで星を一つ、世界を一つ創り出したかのような奇跡の顕現。
 唖然と立ちすくむ三人とはしゃぎ回る一人に、今一度、白夜叉は問いかける。

「今一度名乗り直し、問おうかの。私は白き夜の魔王=\―――太陽と白夜の星霊・白夜叉。おんしらが望むのは、試練への挑戦≠ゥ? それとも対等な決闘≠ゥ?」

 魔王・白夜叉。少女の笑みとは思えぬ凄みに、三人は息を呑んだ。
 十六夜は背中に心地いい冷汗を感じ取り
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