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問題児と最強のデビルハンターが異世界からやってくるそうですよ?
Mission4・@ ~白い夜叉からの試練~
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を持つ者達が住んでいるのです」
黒ウサギはそこで箱庭都市の簡単な上面図を描く。
異世界から召喚された四人がその図を見ると、七つの層に分かれた箱庭の都市がそこにはあった。
彼女の所属するサウザンドアイズ≠ヘ四桁の門に本拠を構えると言っていたが、そうなると上から四番目の層にあるということか。
「…………超巨大タマネギ?」
「いえ、超巨大バームクーヘンではないかしら?」
「そうだな。どちらかといえばバームクーヘンだ」
「俺はピザに見えるんだが」
「どれだけピザが好きなのよ」
「眼科をおススメする」
身もふたもない感想を言い合う四人に、黒ウサギはがっくりと肩を落とした。
ダンテに至っては冗談なのか本気なのかよくわからないことまで言っている始末だ。
黒ウサギとは対照的に、白夜叉は呵々と哄笑をあげて二度三度頷いた。
「ふふ、うまいこと例える。その例えなら今いる七桁の外門はバームクーヘンの一番薄い皮の部分に当たるな。さらに説明するなら、東西南北の四つの区切りの東側にあたり、外門のすぐ外は世界の果て≠ニ向かい合う場所になる。あそこにはコミュニティに所属していないものの、強力なギフトを持った者達が棲んでおるぞ――――その水樹の持ち主などな」
白夜叉は薄く笑って、黒ウサギの持つ水樹の苗に視線を向ける。白夜叉が示すのは、十六夜が倒したとかいう蛇神のことだろう。
「して、一体誰が、どのようなゲームで勝ったのだ? 知恵比べか? 勇気を試したのか?」
「いえいえ、この水樹は十六夜さんがここに来る前に、蛇神様を素手で叩きのめしてきたのですよ」
自慢げに黒ウサギが言うと、白夜叉は声をあげて驚いた。
「なんと!? クリアではなく直接的に倒したとな!? ではその童は神格持ちの神童か?」
「いえ、黒ウサギはそう思えません。神格ならば一目見ればわかるはずですし」
「む、それもそうか。しかし神格を倒すには同じ神格を持つか、互いの種族によほど崩れたパワーバランスがあるときだけのはず。種族でいうなら蛇と人ではドングリの背比べだぞ……」
そこでチラリ、と白夜叉はダンテの方を見た。
彼女はダンテが蛇神を倒したと思っていたらしい。どうやらダンテの持つ実力を、この少女は早々に見抜いていたようだ。
ダンテはその視線に気づいたが、特に何も言わずにフッと笑ってみせた。
二人だけのやりとりも知らずに、黒ウサギは白夜叉に訊ねかける。
「白夜叉様はあの蛇神様とお知り合いだったのですか?」
「知り合いも何も、アレに神格を与えたのはこの私だぞ。もう何百年も前の話だがの」
小さな胸を張り、呵々と豪快に笑う白夜叉。
だがそれを聞いた十六夜は物騒に瞳を光らせて問いただす。
「へえ? じゃあオマエは
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