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問題児と最強のデビルハンターが異世界からやってくるそうですよ?
Mission4・@ ~白い夜叉からの試練~
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絞りながら水路から上がってきた黒ウサギは複雑そうにつぶやく。
「うう…………まさか私まで濡れることになるなんて」
「因果応報…………かな」
『にゃーん』
悲しげに服を絞る黒ウサギ。そんな彼女をニヤニヤと笑いながらダンテは眺めていた。
「Hum……水に濡れたウサちゃんってのも、これはいいねぇ」
「なっ! ダンテさん何言ってるんですか!」
「おお青年よ、おんしもそう思うか」
「おうよ白夜叉様。普段もそうだけどよ、濡れるとその水の滴る様子ってのがまた妙な色気を出すんだよな、不思議なこった」
「ジロジロ見ながらそんなことを言わないでください! 恥ずかしいです!」
「フフフフフ、まさかこのようなところで同じ志を持つ者と出会うことができるとはな。今日はいい日だ、祝いに黒ウサギにはこの前つくった色気百倍のあのコスチュームを着てもらおうぞ!」
「そいつはいい! 是非そうさせてやってくれ!」
「絶対に着ませんッ!!!!!!!」
意気投合したかのようにダンテと白夜叉はハイタッチする。
なんということだろう。
まさか白夜叉までもがダンテの味方をするだなんて。
この世の終わりにでも直面したかのような陰鬱な顔で、黒ウサギはその場にへたり込んだ。
……哀れなり、箱庭の貴族=B
「まあいい。話があるなら店内で聞こう」
「よろしいのですか? 彼らは名も旗も持たないノーネーム≠フはず。既定では」
「ノーネーム≠セとわかっていながら名を訊ねる、性悪店員に対する詫びだ。身元は私が保証するし、ボスに睨まれても私が責任を取る。いいから入れてやれ」
ムッ、と拗ねるような顔をする女性店員。彼女にしてみればルールを守っただけなのだから気を悪くするのは仕方がないことだろう。
女性店員に睨まれながらも、白夜叉に連れられたダンテ達は暖簾をくぐって店の中へと入っていった。
*******
「もう一度自己紹介しておこうかの。私は四桁の門、三三四五外門に本拠を構えているサウザンドアイズ♀イ部の白夜叉だ。この黒ウサギとは少々縁があってな。コミュニティが崩壊してからもちょくちょく手を貸してやっている器の大きな美少女だと認識しておいてくれ」
「はいはい、お世話になっております本当に」
白夜叉の自己紹介に、黒ウサギは投げやり言葉で受け流す。
白夜叉に連れられ、ダンテ達は店の中にある和風の個室――と呼ぶにはやや広い部屋――の中へと招かれた。
香のようなものが焚かれているその場所は五人の鼻をくすぐり、心地いい気分にしてくれていた。
耀は白夜叉の言葉に首をかしげ、訊ねかける。
「その外門って、なに?」
「箱庭の階層を示す外壁にある門ですよ。数字が若いほど都市の中心部に近く、同時に巨大な力
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