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問題児と最強のデビルハンターが異世界からやってくるそうですよ?
Mission4・@ ~白い夜叉からの試練~
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からはほど遠いものだった。すまん、ありゃ嘘だ。

「し、白夜叉様!? どうしてあなたがこんな下層に!?」
「そろそろ黒ウサギが来る予感がしておったからに決まっておるからだろに! フフ、フホホフホホ! やっぱりウサギは触り心地が違うのう! ほれ、ここが良いかここが良いか!」

 スリスリスリスリスリスリ。

 ……強襲してきた白い髪の幼い少女に、胸元に顔を埋めてなすりつけられるという、なんとも言えない境遇に陥っていた。

「し、白夜叉様! ちょ、ちょっと離れてください!」

 すると黒ウサギは白夜叉と呼ばれた少女を無理やり引き剥がし、頭を掴んで店に向かって投げつける。
 くるくると縦回転した少女を、十六夜が足で受け止めた。

「てい」
「ゴバァ! お、おんし、飛んできた初対面の美少女を足で受け止めるとは何様だ!」
「十六夜様だぜ。以後よろしく和装ロリ」
「おいおいイザヨイ、あんまり女の子に乱暴すんなよ。男は女に優しくあるべきだ」
「そうかい。次からはもっと優しく乱暴してみるさ」
「そうか、ならいい」
「よくないわいたわけが! おんしも誰じゃこのドアホウ!」

 ヤハハ、と笑いながら自己紹介する十六夜と、隣で冗談まじりに語り掛けるダンテ。
 名を訊ねられたダンテは少女を見て、自分も自己紹介しようとしたが……

「……へぇ」

 その白い髪の少女を見て、感嘆の声を漏らす。
 さっきまでわからなかったが、少女からは抑えきれない巨大な力をダンテは感じ取った。
 あんなクレイジーなことをしでかすお転婆な少女だと思っていたが、ダンテの中で評価が一瞬で変わった。
 こいつは、強い。この世界で出会った、誰よりも。
 そして……ただ一人を除いて、今まで対峙してきたどの悪魔よりも。

「……なんじゃ? 私の美貌に見とれたのか、青年よ」
「……ああ。五、六年後が楽しみだなって思ってよ。気を悪くしたなら謝るぜLady。俺はダンテ様だ、以後よろしく頼むぜ」
「ふふん、まあこの美しさなら幼女であっても男が見惚れるのは仕方がなかろうて。許してやるぞダンテよ。あとその服はよく似合っておるよ」
「そいつは光栄なことだね。ありがとよ」

 えっへん、と胸を張ってみせる少女が可愛らしくて、ダンテはクスリと笑った。
 一連の流れの中で呆気にとられていた飛鳥は、思い出したように少女に話しかける。

「あなたはこの店の人?」
「おお、そうだとも。このサウザンドアイズ≠フ幹部様で白夜叉様だよご令嬢。仕事の依頼ならおんしのその年齢のわりに発育がいい胸をワンタッチ生揉みで引き受けるぞ」
「オーナー。それでは売り上げが伸びません。ボスが怒ります」

 どこまでも冷静な声で女性店員が釘を刺す。
 濡れた服やミニスカートを
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