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問題児と最強のデビルハンターが異世界からやってくるそうですよ?
Mission4・@ ~白い夜叉からの試練~
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そんなわけで黒ウサギは店と店員の前でキャーキャー喚いているわけなのだが、そんな彼女を店員は冷めたような目と侮蔑を込めた声で対応する。
「なるほど、箱庭の貴族≠セるウサギの御客様をむげにするのは失礼ですね。中で入店許可を伺いますので、コミュニティの名前をよろしいでしょうか?」
「…………う」
一転して言葉に詰まる黒ウサギ。しかし十六夜は何の躊躇いもなく名乗る。
どうでもいいことだが、店番の女の子はあんな仏頂面していなければよっぽどの美人なのにもったいないことだ、なんてことをダンテは心ひそかに考える。
「俺たちはノーネーム≠チてコミュニティなんだが」
「ほほう、ではどこのノーネーム@lでしょう。よかったら旗印を確認させていただいてもよろしいでしょうか?」
ぐ、っと黙り込む十六夜。
なかなかの嫌がらせをやってくるものだ。確認するも何も、なにせこちらは旗がそもそもないのだから。
明らかにこの店番の娘は、ダンテ達を店に入れる気がなかった。
のっけからこんな扱いをされていては、自分たちのギフト鑑定などできるのかどうかも怪しいものだ。
着て早々に、ダンテはもう帰りたくなってきた。
退屈から抜け出すためにここへやってきたというのに、こんなところで無駄な時間など使いたくもない。
これなら修羅神仏が開催しているギフトゲームの一つや二つにでも挑戦しているほうがよっぽど有意義に思えた。
次に入店を断られたら、黒ウサギに帰ろうと言おう。それが店番の娘にとってもこちらにとってもためになるだろう。
そんなことをダンテが考えていると、黒ウサギは心の底から悔しそうな顔をして、小声でつぶやいた。
「その…………あの…………私たちに、旗はありま」
「いぃぃぃぃやほおぉぉぉぉぉぉ! 久しぶりだな黒ウサギィィィィ!」
と、そのとき。
店の奥から雄叫びをあげながら黒ウサギめがけて跳びかかってくる白いものが現れた。
それは着物風の服を着た真っ白い髪の少女で、黒ウサギはその少女に抱きつかれ(もしくはフライングボディーアタック)、クルクルクルクと空中四回転半ひねりして街道の向こうにある浅い水路にまで吹き飛んだ。
「きゃあ――――…………!」
ポチャン。そして遠くなる悲鳴。
十六夜達は目を丸くし、店員は痛そうな頭を抱えていた。
「……Hey girl、この店にはドッキリサービスがあるのか?」
「なら俺も別バージョンで是非」
「ありません」
「なんなら有料でも」
「やりません」
「まあ最初はツケになるけどそこをなんとか」
「喧嘩売ってるんですかあなた」
真剣な表情で頼み込む十六夜とダンテ、そして真剣な表情でキッパリと言い切る店員。
……いや、ダンテの言葉は真面目
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