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問題児と最強のデビルハンターが異世界からやってくるそうですよ?
Mission4・@ ~白い夜叉からの試練~
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いの声を漏らす。
しかしダンテはそんな二人のことなど、もはやどうでもよくなっていた。
彼にとって一番大事なのは、目の前。
人生の中で遭遇した強敵の中でもトップクラスに入るであろう、その魔王だけだった。
(……この気配……もしやとは思っていたが、まさかこやつ……)
白夜叉は、そんなダンテを観察してある一つの考えにたどり着く。
それは、この箱庭の世界ではとてつもない事態だった。
最悪の場合、目の前のこの男を、全身全霊をかけてでも始末しなければならないほどに。
(……どうするべきかの。ここで戦ってやってもよいが、しかし……)
白夜叉はしばらく考えるようにダンテを眺めていると、やがて思いついたように口を開く。
「ダンテ、おんしが途轍もない実力の持ち主であることはわかった。そしておんしの意思を尊重し、私もおんしと決闘をしてやろうかと思う」
「そうかい。ならさっさとやろうぜ、こちとらもう待ち遠しくてたまんねぇんだ」
シャドーボクシングをするように拳を振り、背負ったリベリオンに手をかけるダンテ。
白夜叉はそんなダンテを制し言葉を続ける。
「そう慌てるな、こちらの話を最後まで聞け。しかし、それ以上に私もおんしに興味がわいた。いや、というよりおんしを調べる必要が出てきたのだ」
「……?」
「そこで、だ。すまんが一つ、私からのギフトゲームを受けてほしい。もちろんその褒美も出そう、そして勝てば私がじきじきに決闘をしてやる。どうだ?」
「……Hum……」
ダンテはそう訊ねられて、少し迷ったように手を口元にやる。
彼本人としてはさっさと目の前の強敵に挑みたいところではあるのだが、どうにも自分の魔力を見せつけてからの白夜叉の様子が奇妙だった。
なんというか、先ほどまではこちらを生意気な新参者、という程度にしか見ていなかったのが、危険なものでも見るかのような目に変わっている。
それが少しひっかかり、ダンテはどうするべきか悩んだのだ。
やがてダンテは決意したように白夜叉と向き直り、
「いいぜ。受けてやるよ、そのゲーム」
そう宣言してみせた。
その答えに満足したのか、白夜叉は先ほどのような笑みを浮かべてダンテを見据える。
「で、ゲームってなにやるんだ? また別の場所でやるのか?」
「そんな面倒なことはせんよ。すぐにここでやってみせよう……どれ、ちょっとこちらまで来てくれ」
そう言うと、白夜叉は後ろへと下がっていく。
ダンテはけだるそうに彼女についていくと、しばらくして白夜叉はある程度下がったところで止まる。
「で、なにやるんだよ?」
「なに、大したことではないさ……」
そして白夜叉は右手を天にかざす。
一体何をするのかと首をかしげる
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