暁 〜小説投稿サイト〜
問題児と最強のデビルハンターが異世界からやってくるそうですよ?
Mission4・@ ~白い夜叉からの試練~
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一緒にいるときは相乗効果でもう手がつけられない。兄弟なのではないかと疑うほど息がぴったりなのだ。
 数々の問題を瞬く間に起こしていくそれは、まさに向かうところ敵なしの巨大戦艦、『恐れ知らず(ドレッドノート)』の如し。
 ちなみに飛鳥と耀はもうすでに慣れてしまったのか完全に無視を決め込んでいるし、初めて二人のタッグを目の当たりにしたジンはポカンとしていた。

「笑ってる場合ですか!! それよりもゲームです、この契約書類(ギアスロール)≠ノよれば得られるものは自己満足だけなのですよ!?」

 お冠の黒ウサギは一枚の紙を十六夜に見せつける。
 これは主催者権限(ホストマスター)≠持たない者達が主催者≠ニなってゲームを開催するために必要なギフトなのである。
 そこにはゲーム内容・ルール・チップ・賞品が書かれており主催者≠フコミュニティのリーダーが署名することで成立する。黒ウサギが指す賞品の内容はこうだった。

参加者(プレイヤー)が勝利した場合、主催者(ホスト)は参加者の言及するすべての罪を認め、箱庭の法の下で正しい裁きを受けた後、コミュニティを解散する=\―――まぁ確かに自己満足だ。時間をかければ立証できるものを、わざわざ取り逃がすリスクを背負ってまで短縮させるんだからな」
「ようは負けなきゃいいんだろ? あんな図体だけのヤツなんかには負ける気がしないね」
「図体だけって……」

 契約書類(ギアスロール)≠フ内容を読み上げる十六夜に、ダンテは全く怯むことなく言い返して見せる。
 その発言に、黒ウサギはただ苦々しい表情を浮かべるだけだった。
 ちなみに飛鳥達のチップは罪を黙認する≠ニいうものだ。それは今回に限ったことではなく、これ以降もずっと口を閉ざし続けるという意味である。

「でも時間さえかければ、彼らの罪は必ず暴かれます。だって肝心の子供達は……その、」

 黒ウサギは言いよどんだ。彼女もフォレス・ガロ≠フ悪評は聞いていたのだが、そこまで残虐なことを行っているなどとは思ってもいなかったのだろう。
 人質を取り、なおかつその子供達を攫ったその日に殺しているなどと。そんなことが、箱庭の中で行われていたなどと、考えたくもなかったのだ。

「そう。人質はすでにこの世にいないわ。その点を責め立てれば必ず証拠は出るでしょう」
「だけど、そんなの待っていられない。だろ?」
「ええ。あの外道を裁くのに、一秒も時間なんてかけたくないわ」

 飛鳥の言葉を、ダンテが付け足す。
 箱庭の法はあくまで箱庭都市内でのみ有効なものだ。外は無法地帯になっており、様々な種族のコミュニティがそれぞれの法とルールの下で生活している。そこに逃げ込まれては、箱庭の法で裁くことはもう不可能だろう。
しかし|契
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