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問題児と最強のデビルハンターが異世界からやってくるそうですよ?
Mission3・A ~Community of No name~
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もう手遅れか?」
「……あなたってどれだけ自惚れが強いわけ?」
「お嬢ちゃんの目は節穴か? それともいい男は散々お屋敷の中で見てきたか? そうだとしても俺みたいな男を放っておく女はいないと思うんだが」
「どちらでもないわ。単にお調子者は好みじゃないってだけよ、安心していいわ」
「Hum……お嬢ちゃんほどの美人なら、別に俺としては命令されてもよかったんだがね」
「……はぁ」
ダンテの本気か冗談かよくわからない発言にため息を吐く飛鳥。
もう彼のことは放っておくとして、飛鳥はガスパーの方へ向くと話しかける。
「さて。私の方も答えさせてもらうけど、あなたのお誘いはパスよ。私もジン君のところで間に合っているもの」
「え、ええ!?」
先ほどの暗い表情とは打って変わって、飛鳥は満面の笑みでそう断言する。
飛鳥の回答に、ジンはまたも驚愕することになった。
ダンテに続き、飛鳥までもが自分たちのコミュニティに入ると宣言をしたのだから。
「春日部さんは今の話をどう思う?」
「別に、どっちでも。私はこの世界に友達を作りに来ただけだもの」
「あら意外。じゃあ私が友達一号に立候補していいかしら? 私たちって正反対だけど、意外に仲良くやっていけそうな気がするの」
「じゃあ俺は恋人一号に立候補だな。俺も上手くやってけそうな自信あるぜ。なんなら街頭で演説でもしてやろうか?」
「あなたに被選挙権はないから却下」
「Oops(あらら)、厳しいもんだ」
耀はダンテの要望を即座に却下すると、飛鳥を見てしばらく無言で考える。
飛鳥の方はというと、自分で言っておいて恥ずかしくなったのかしきりに髪をいじっていた。
やがて耀は口を開く。
「…………うん。私の知る女の子とちょっと違うから大丈夫かも」
『にゃーん』
すると三毛猫は涙を流して鳴いた。言葉はわからないが、おそらく彼女に友達ができたことを喜んでいるのだろう。随分と人間臭い猫だ。
それぞれの組織のリーダーをそっちのけにしてはしゃぐ三人だったが、ジンの方は全くわけがわからないというように彼らを見回している。
そして。
「レ……レ、ディ……な、ぜ……!!」
それはガスパーも同じだった。
全身が拘束されているようで、よく動いていたその口と舌もまるでまともに機能しない。言葉を発するのがやっとだ。
それでもガスパーは口を動かすと、そう飛鳥に問いかけた。
しかし、これはダンテからしてみれば愚問でしかない。
こんなわかりきったことなど、聞くまでもない。
「あら、動くなと言ったのにしゃべれるだなんてね……聞いての通りよ。ダンテは、楽しいから。春日部さんは友達を作りに来ただけだから、ジン君でもガルドさんでもどちらでも構わない。そう
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