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問題児と最強のデビルハンターが異世界からやってくるそうですよ?
Mission3・A ~Community of No name~
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俺のコミュニティではなくこんな脆弱でちっぽけなコミュニティを選ぶ理由ってのをお聞かせ願いたいね!」
声を張り上げながらも、殴りかかろうとするのを必死で抑えているのは自称紳士としての最後のプライドがあるからなのか。
問いかけられたダンテは、意気揚々として断言する。
「――こっちの方が、楽しそうだからだよ」
まるでパーティを待ち焦がれる子供のように、ダンテは無邪気に笑ってみせる。
彼にとって選択の基準など、たった一つしかない。
自分が楽しいか? 楽しくないか?
その二択だけで、十分だ。
魔王と戦い敗れたコミュニティ……彼らが再建を目指すというのなら、もちろんそいつらとの戦いは『避けられない』だろう。
いや……彼からしてみれば、この表現はちょいと違う。
『思いっきり、戦うことができる』。これが正しい。
それはなんとも素敵なことではないか。
「あとはあるとしたらテメェが気に入らないからだな。俺よりおしゃべりな奴は嫌いなんだ。これで満足か? じゃ終わりだ、帰れ」
「――――ッッ!! この、野郎……さっきからこっちが下手になってりゃあ調子に乗りやがってェェェェェェ!!」
とうとうガスパーは我慢が出来なくなった。
もはや化けの皮ははがれていた。言葉は完全に荒れ、凶暴で粗悪なその性格を露わにし、ガスパーはダンテに襲い掛かる。
人から獣の爪へと変化したそれを振りかぶり、ダンテを頭から真っ二つにしようとしたそのとき。
「
止
(
、
)
ま
(
、
)
り
(
、
)
な
(
、
)
さ
(
、
)
い
(
、
)
!」
ビタァッ! と。ガスパーの手はダンテの額の手前で急停止し、そのままピクリとも動かなくなった。
いや、手だけではない。ガスパーの足が、首が、目が、ありとあらゆるものがすべて停止したのだ。
ただ飛鳥が、ガスパーに向かって命令をした、それだけのことで。
「Thanks(ありがとよ)、あとちょっとで俺のハンサム顔が台無しになるとこだったぜ」
「あなたねぇ……ホントにあと少しでも私が遅れたら、どうなってたのかわかってるのかしら?」
「ま。お子様には見せられない光景にはなってたかもな……で、それがお嬢ちゃんのギフトかい?」
「ええ……まぁ見ての通り、あまり自慢できるものじゃないけどね」
飛鳥の表情に少し陰が落ちる。
それも仕方がないことだろう。『相手に絶対服従の命令を下せる』。一見強力で良いギフトだろうが、こんな能力を何もない日常生活の中でもっていようものなら手に余る。
前の世界でもきっと、彼女はこのことで苦労をしてきたのであろうことがその顔から見て取れた。
「こりゃまいった。うっかり惚れられでもしたら大変だ、『私を愛しなさい』と言われちまえばそれだけで虜だものな、いや
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