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問題児と最強のデビルハンターが異世界からやってくるそうですよ?
Mission3・A ~Community of No name~
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をあげて素直に喜べよ、ガキなんだからよ」
「え、いや、あの、は、入るって……というか、今ガキって――」
「あーっとそうだ、もう一つあった! こいつも大事なことだったぜ!」

 また唐突にダンテは声を張り上げる。大事なことを聞き忘れていたというような素振りに、またジンは緊張した。

「な、なんですか?」

 ジンはダンテの次の言葉に身構える。
 そしてダンテは切羽詰まったような表情でジンに訊いた。



「ストロベリーサンデー、もう一杯いいか?」



 ズゴッ!! とその場にいる全員がずっこけた。
 問われたジンに至ってはもう何も言うことが出来ず口を開け閉めさせている。
 そしてダンテはジンからの返答を聞きもせずに店員に話しかけ「もう一杯頼むぜ」とストロベリーサンデーの追加を注文した。
 あまりにもフリーダムなその行動に注文を言い渡された店員、そして黒ウサギから問題児と称されている飛鳥と耀までもが唖然としているほどである。
 そしてダンテはウキウキとした顔でガスパーの方へと向き直ると、とたんに表情をしかめた。

「あ? お前まだいたのかデカブツ。話はもう終わったんだろ、帰っていいぜ」
「え、あの……」
「なんだ、トイレにでも行きたいのか? わりぃが俺はどこにあるのか知らねぇよ、店員に訊きな」
「し、失礼ですがジェントルマン! いったいどういうわけなのか――」
「トイレでもないのか? なら何の用だよ、とっととどっか行け。飯の邪魔だ」
「だからどういうわけで断んのかって訊こうとしてんだろォがァ!!」

 人の話を聞こうともしないダンテに、もともと気が短いガスパーはもちろんぶち切れた。
 ドガッ!! とガスパーは激昂し、テーブルにその拳を思いきり叩きつける。だがダンテはそんな彼を見ても涼しい顔をしたままだ。

「お、お客様! そのようなことをされては困ります、他のお客様の迷惑に――」
「黙っていろォ! 俺はこいつと話をしているんだ!!」

 猫耳の店員がもめごとを何とか収めようとしたが、ガスパーはそんな彼女に怒鳴り散らした。
 ダンテはやれやれというようにため息を吐くと呆れたような、つまらなさそうな顔をしてガスパーを一瞥する。

「おいおい。あんまり癇癪は起こすもんじゃねーぜ? ほら見ろ、テーブルが歪んじまってるよ」
「誰のせいだと思ってやがる!」
「おまえだろが」
「テメーがまともにこっちの話を聞こうとしねーからだろうがッ!! さっきから聞いてりゃ言いたい放題に言ってくれやがって、ふざけてんのかテメェ!」
「Easy does it(落ち着けよ)。別にふざけてねぇよ、俺はいつでも大真面目だ。で、なんだっけ、理由だったか? そんなに聞きたいのか?」
「ああそうだとも! 是非とも
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