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問題児と最強のデビルハンターが異世界からやってくるそうですよ?
Mission3・A ~Community of No name~
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自分たちはコミュニティを大きくしていったとガスパーは自慢げに言っていた)。
つまり、ジン達のコミュニティはこの東区の並みいる猛者たちを倒してきた強豪だったということになる。
だが、彼らのコミュニティは数年前にあっけなく崩壊することとなった。
しかも、たった一つのゲームで。『魔王』と呼ばれる者から、挑戦を受けたことで、だ。
「――なるほどね。大体理解したわ。つまり魔王≠ニいうのはこの世界で特権階級を振り回す神様etc.を指し、ジン君のコミュニティは彼らの玩具として潰された。そういうこと?」
「そうですレディ。神仏というのは古来、生意気な人間が大好きですから。愛しすぎた挙句に使い物にならなくなることはよくあることなんですよ」
ガルト=ガスパーはカフェテラスの椅子の上で大きく手を広げて皮肉そうに笑う。
黒ウサギが説明していたように、この世界ではコミュニティ同士が行うギフトゲームもあれば、修羅神仏が企画するゲームも存在する。『魔王』と呼ばれる彼らはその中でも主催者権限≠ニいう箱庭の世界の中でも特権階級を持つ者達であり、彼らからギフトゲームを挑まれれば、もう断ることはできない。
そしてそのゲームに敗北した者には、それこそ災厄としか言いようのないほどの運命が待ち受けている。
彼らノーネーム≠ヘ……そこで、敗北してしまったのだ。
「名も、旗本も、主力陣の全てを失い、残ったのは膨大な居住区画の土地だけ。もしもこの時に新たなコミュニティを結成していたなら、前コミュニティは有終の美を飾っていたんでしょうがね。今や名誉も誇りも失墜した名も無きコミュニティの一つでしかありません」
「……………………」
「そもそも考えてみてくださいよ。名乗ることを禁じられたコミュニティに、いったいどんな活動ができます? 商売ですか? 主催者ですか? しかし名もなき組織など信用されません。ではギフトゲームの参加者ですか? ええ、それならば可能でしょう。では優秀なギフトを持つ人材が、名誉も誇りも失墜させたコミュニティに集まるでしょうか?」
「そうね……誰も加入したいとは思わないでしょう」
「そう。彼は出来もしない夢を掲げて過去の栄華に縋る恥知らずな亡霊でしかないのですよ」
ガスパーはピチピチのタキシードを破きそうな、品の無い豪快な笑顔でジンとコミュニティを笑う。
ジンは顔を真っ赤にして両手を膝の上で握りしめていた。
それを見てますますガスパーはご満悦したのか、調子に乗って次々としゃべっていく。
「もっと言えばですね。彼はコミュニティのリーダーとは名ばかりで殆どリーダーとして活動はしていません。コミュニティの再建を掲げてはいますが、その実態は黒ウサギにコミュニティを支えてもらうだけの寄生虫」
「…………っ」
ガスパー
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