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問題児と最強のデビルハンターが異世界からやってくるそうですよ?
Mission3・A ~Community of No name~
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、かなりの勢力を誇ったコミュニティだったのだろう。元から名無しだったわけではなく、名を奪われ、コミュニティを崩壊させられた……そんなところではないかと、ダンテは勘ぐっている。
コミュニティがもはや風前の灯であり、そして誇りである名も旗もない。これは確かに他人には隠しておきたいことだろう。
(ま……答え合わせについては今から教えてもらうとするかね)
とりあえずそこで思考を止めたダンテはジンの方を見る。
ジンは未だにどう切り出せばいいのかわからず、口を閉じたままだ。教えたくなかったことについて口にしなければならないというのはなかなか精神的にくるものがあるものだ。それが忌み嫌っている相手も目の前にいる状態で、ということならなおさらである。
いつまでも何も言わないジンを一瞥して、ガスパーは飛鳥に提案をした。
それはもう、満面の笑みを浮かべて。
「レディ。あなたの言う通りだ。コミュニティの長として新たな同士に箱庭の世界のルールを教えるのは当然の義務。しかし彼はそれをしたがらないでしょう。よろしければ、フォレス=ガロ≠フリーダーであるこの私が、コミュニティの重要性と小僧――ではなく、ジン=ラッセル率いるノーネーム≠フコミュニティを客観的に説明させていただきますが」
上品ぶった口調がなんとも腹立たしい。
飛鳥は訝しげにガスパーを見るが、一度だけジンの方へと視線を送って彼が何も話そうとしないのを見ると、それを許諾した。
そしてそこから、ダンテ達は自分たちをこの世界へと呼んだコミュニティノーネーム≠フことを知ることとなった。
*********
「――『魔王』、ねぇ。こいつはまたHardな状況に置かれたもんだな」
一通りの話をガスパーから聞いたダンテは、注文したストロベリーサンデーを食べながら言葉を漏らす。
結果から言えば、彼の推測はドンピシャであたり。それこそJack pot(大当たりだ)! と叫びたくなるくらいにど真ん中を射ていた。
話を要約するとこうだ。
ジン=ラッセル率いるノーネーム≠ヘ、かつてはこの東部区画における最大手のコミュニティだったという。他の区画の上級コミュニティの者達からも一目置かれる信頼、上層部にも食い込もうかというほどの規模を誇っていたコミュニティで、それはもう多くの者達から尊敬の目で見られていたのだという。
説明をしていたガスパーは面白くなさそうに説明をしていたが、現在この付近の最大手となっている彼の口ぶりからすればそれがどれほどのものであったかよくわかった。実際に彼もそのことについては認めている。
ガスパー曰くコミュニティを大きくするならば、他のコミュニティと両者合意≠フ上でギフトゲームを行い、勝利すればいいらしい(実際にそうして
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