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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
乙 D
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てきたのに、道化師さんは・・・?」
「一輝君がぶつけた火の槍で燃え尽きたけど・・・どうして燃えたのかしら・・・?」
「ああ。それは、あの道化師さん、油絵具だったから。」
「それでか・・・」
「でも、いいの?まだ招待状貰ってなかったのに、道化師さん燃え尽きちゃったけど・・・」
「その心配には及ばぬよ。」

耀の心配は、白夜叉によって打ち破られた。

「ヤツが絵具だったのはこのためじゃろうのう・・・地面に魔法陣が描かれておる。」

白夜叉が見る先には、確かに魔法陣があった。

「この魔法陣に乗れば、やつらの本拠に飛ぶと見て間違いないじゃろうな。」
「・・・うん、正解。転移先は、あのテントのなかの座標になってる。」
「おおっ。だったらモタついてねーでさっさと行こうぜ!一輝のせいで中途半端にやる気な状態で止まってるしな!!」
「もうそれはいいだろ・・・」

一輝と十六夜がそんな会話をしているうちに、五人は魔法陣に乗った。
そして、転移した先のサーカスには、たくさんの観客がいた。

「これは・・・なんだか、俗物ばっかな感じがするな・・・それに、契約書類にあった闘技場ってのも引っかかるし・・・」
「おやおや皆さん、おそろいで一体どうされたのですか!?」

一輝が周りを見回していると、黒ウサギが声をかけてきた。
五人が声のした方に振り返ると、そこには、

「あっもしかして!黒ウサギの玉乗り芸を見に来てくれたのですねーっ!?」

玉乗りをする黒ウサギがいた。
ものっそい笑顔の。

《《《《この笑顔・・・殴りたい・・・》》》》
《人に徹夜で探させといて・・・とりあえず、エアショット》

問題児の思考が一致したところで一輝が空気の弾を発射し、黒ウサギの乗っていた玉を弾き、

「おわっ!?」
「揉みたかったぞ黒ウサギイイイーッ!!」
「ひゃああああ!?」
「もう貴女は引っ込んでなさい!!」

落ちてきた黒ウサギに白夜叉が抱きついた。
飛鳥の突込みには、聞く耳も持たず。

「で、だ。黒ウサギはこんなところで何をしていたのか、順を追って説明してもらうぞ。」
「あ・・・すみません。その、ですね・・・」
「何かしら?」

中々答えない黒ウサギに、飛鳥が若干キレた口調でたずねる。

「ア、アルバイトをしておりました・・・」
「アルバイト?」
「はい・・・あの公演の後、裏手で団長さんにスカウトされたのですよ。玉乗りショーに出てみないかって・・・!」

黒ウサギは、若干興奮した口調で語りだす。

「少し興味もありましたし、どうしてもと言うので引き受けてみたのですよ。皆さんにはその旨を伝えていただける、とのことでしたし・・・」
「むしろ、シラを切られたらしいぞ?」
「え?あれ?お
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