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恋の矢
第三章
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 こう優子に言うのだった。
「あんたが」
「何でって」
 優子は戸惑いながらこう彼に答えた。
「ずっと言おうと思ってたけれど」
「ずっと?」
「そう、ずっとね」 
 その言おうと思っていたことについてもだ、優子は言った。やや俯き顔を赤くさせながら。
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