第二章
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ルボン家とは」
「しかしフランスにとってもプロイセンは無視出来ません」
大きくなり過ぎている、フランスにとって厄介な相手になりつつあり今のうちに抑えておきたいところなのだ。
「しかもプロイセン王はフランスの宮廷からも嫌われています」
「ポンバドゥール夫人ですね」
女帝は少し嫌そうにこの名前を出した。
「あの人ですね」
「はい、そうです」
「どうしても好きになれませんが」
ポンバドゥール夫人はフランス王ルイ十五世の愛人である、カトリックの倫理観が強い女帝にとってそうした存在は許容出来るものではない。それでそうした顔になったのだ。
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